
広くガラガラな駐車場では、少し遠くなっても左右にクルマがいない場所に駐車する。しかし戻ってくると隣にクルマが駐まっていることもよくある。トナラーというそうだ。
エアコンを酷使した夏が過ぎ、電費もようやく落ち着きを取り戻して6km/kWh台後半を表示するようになった。それでもなかなか7km/kWhに入らない。それだけのポテンシャルは十分あると思うのだが・・・。
先日、コナ カジュアルに乗っているEV関連Webメディアの編集長とコナの電費について話したところ、普段から7km/kWhは下回ることがないという。コナ Nラインの総電力量は64.8kWh、一方のコナ カジュアルは48.6kWhの駆動用リチウムイオンバッテリーを搭載している。Nライン(とラウンジ)の車両重量は1790kg、コナ カジュアルは1650kgでその差は140kgである。BEVの重さを大きく左右するのはリチウムイオンバッテリーの大きさと重さなので、電費差はこのあたりが要因になっているかもしれない。

SOCが10%以下になると赤色で表示され、すぐに充電が必要になる。
そこでもう少しこの2グレードの違いを見ると、車両重量の他にタイヤサイズも電費に影響しているのではないかと考えられる。カジュアル/ヴォヤージュは215/60R17で、ラウンジ/Nラインは235/45R19を装着する。
ところでコナの全グレードのリチウムイオンバッテリー総電力量/一充電走行距離/車両価格は
【カジュアル】48.6kWh/456km/399万3000円
【ヴォヤージュ】64.8kWh/616km/452万1000円
【ラウンジ】64.8kWh/545km/489万5000円
【Nライン】64.8kWh/545km/506万円
で、一充電走行距離1kmあたりの価格を比較すると、7233.6円/kmとヴォヤージュがとてもお買い得な価格設定に見える。もちろん、装備差もあるのでこれだけで判断するのは無謀なのだが、あくまで数字だけを見て机上で計算して比較するとこうなる。

イベントに登壇したヒョンデデザインセンターのサイモン・ロスビーセンター長(左)とヒョンデ モビリティ ジャパンの七五三木社長。
インスター+ステロイド=インスタロイド
話は変わるが、ヒョンデ モビリティ ジャパンは「ジャパン モビリティ ショー2025」の開幕に先立つ2025年10月22日、「INSTEROID Night by Hyundai」を開催、そこでINSTEROID(インスタロイド)を日本初公開した。ちなみにインスタロイドとは、インスター+ステロイドを合わせた造語である。
公開されたインスタロイドは、インスターをベースに「もしも(What if)?」という問いから生まれた、創造と遊びの実験車である。

ゲームから着想を得たというコクピットのような演出のインテリア。随所にキャラクターの「Boost」がデザインされる遊び心もある。
ヒョンデモーター欧州のデザインチームが遊び心と挑戦を存分に詰め込み、常識を逸脱したデザインコンセプトカーにしたと、このイベントに来日したヒョンデ モーターグループ ヒョンデ デザインセンターのサイモン・ロスビー センター長が、開発背景をこのように紹介している。
インスタロイドは、デザインコンセプトなのでこのまま市販化されることも試乗することもできないのだが、遊び心と機能美を両立させた次世代のBEVのデザインとして注目していいだろう。

大胆なフレアフェンダー、空力性能を向上させるリアウイングスポイラー、21インチホイールを備えたダイナミックなデザイン。
クルマも身体も景気的な検診は必要
さて、話はコナに戻る。取扱説明書によれば、12カ月または走行1万5000kmごとのいずれか早い方での標準の点検整備が必要であると明記されている。長期テストのコナ Nラインは、初度登録が2024年7月なので、すでに12カ月は経過、走行距離も1万4000kmを超えたのでそろそろ点検整備のことを考える時期に来ている。

新東名高速駿河湾沼津SAの充電スタンドは、数もあり便利だが1基は屋根が欲しい。
明記されているのは、12Vバッテリーの状態、ブレーキライン、ホース、接合部、ブレーキディスクとブレーキパッド、ステアリングギアのラック、リンケージ、ブーツ、タイヤ、フロントサスペンションボールジョイント、シャシと車体のボルトおよびナット、エアコンの冷媒やコンプレッサーの点検が必要とされている。ちなみにブレーキフルードや室内エアフィルターの交換は、24カ月または走行3万kmなのでまだ早いが、それらを点検して必要であれば調整、修正、清掃が推奨されている。コナは快調だが、今後もこれを維持するために、定期的な点検整備が必要なのである。

