雪深い地域で長年にわたり大きな信頼を得ているブリヂストンのスタッドレスタイヤに新たなフラッグシップが登場しました。すでに高い評価を得ている既存モデルをさらに上回る氷上性能が与えられた新モデル「WZ-1」の試乗会が北海道の旭川で行われました。そのレポートをお届けします。

ブリザックの最上位モデルが更新され、ICE性能がさらに向上

ブリヂストンのブリザックは、長年にわたり装着率トップを誇る、スタッドレスタイヤの代表的なブランドです。そのブリザックから、新たなフラッグシップモデル「WZ-1」が登場しました。

画像: BLIZZAK WZ-!。

BLIZZAK WZ-!。

ブリヂストンがスタッドレスタイヤの性能指標として重視しているのが、「ICEコントロール性能」です。WZ-1では、この性能を高めるために3つの技術が採用されています。

まずひとつ目が、「ENLITEN(エンライトン)」と呼ばれる設計基盤技術です。これはブリヂストンのタイヤ全体の基礎となる開発思想で、タイヤに求められる多様な性能を、技術に裏付けられたカスタマイズによって最適化するという考え方です。

WZ-1では、「WZ Motionライン」と呼ばれる構造を採用し、タイヤ全体の「張り」を均等化して、均一な圧力で路面を捉えるという設計がなされています。

画像: ブリヂストンの設計基盤技術「ENLITEN」によって接地性が向上。

ブリヂストンの設計基盤技術「ENLITEN」によって接地性が向上。

2つ目は、発泡ゴムの吸水性能の向上です。ゴムの成形時に細かな気泡を混ぜ込むことで、それぞれの気泡がスポンジのように働き、路面との間に入り込む水分を吸い取ります。これにより、氷上でのグリップ低下を抑えています。

さらに、ゴムそのものの素材も進化しています。「Wコンタクト発泡ゴム」と名付けられた新開発ゴムは、親水性を高めるポリマーを採用。水分をしっかりキャッチして、これまで路面との間に入り込んでグリップを妨げていた水分を摩擦力へと変え、粘りのある走りにつなげています。

3つ目が、トレッドパターンの改良です。「L形タンクサイプ」と呼ばれるこの構造は、サイプの一部をL字形状にすることで、路面を引っ掻く力を高めています。加えて、水分がサイプ内に留まりやすくなり、グリップを損ないにくいのもポイントです。

画像: 「Wコンタクト発泡ゴム」、「L形タンクサイプ」により吸水性能が向上。

「Wコンタクト発泡ゴム」、「L形タンクサイプ」により吸水性能が向上。

これらの技術により、氷上性能は従来モデルのVRX3と比べて、ブレーキ性能が11%、旋回性能が4%向上しているそうです。

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