2026年1月7日、トヨタはWEC世界耐久選手権の2026年シーズンに向け、ニューマシン『トヨタ TR010 ハイブリッド』を正式発表した。また同時に、ドイツ・ケルンに拠点を置く「TOYOTA GAZOO Racing Europe GmbH」を「TOYOTA RACING GmbH」へと社名を変更し、2026年シーズンよりWEC世界耐久選手権に、新ブランド「TOYOTA RACING」として臨むことが明らかになった。

2025年シーズンからの挽回を図るべくボディワークを大きく変更

公開されたニューマシン『トヨタ TR010 ハイブリッド』は、過去2年間トヨタが使用してきた黒基調のカラーリングから一転、赤基調の新しいカラーリングが印象的。苦戦を強いられた2025年シーズンからの挽回を図るべく、広範囲にわたるボディワークの変更が行われ、フロントカウルやサイドポッド、リアウイングを含むリアセクションに手が加えられている。

とくにGR010 ハイブリッドから改善すべき明確なポイントがあったようで、パッケージそのものから大きく変更されている。

WEC世界耐久選手権は、世界最高峰の耐久レースシリーズであり、2026年シーズンは伝統あるル・マン24時間レースを含む全8戦で行われる。各レースは6時間以上に及ぶ長距離で争われる。

耐久レースの世界選手権としての歴史は長く、ル・マン24時間レースは1923年に初開催され、世界スポーツカー選手権は1953年に始まっている。このシリーズには名だたる自動車メーカーやドライバーが集結し、2026年にはトヨタやフェラーリ、ポルシェを含む14メーカーがWECのグリッドに名を連ねる。

画像: WEC世界耐久選手権ではマシンのアップデートが規制されているが、トヨタは許される特別なジョーカーを切って開発に着手。空力をはじめ全面的に改良が加えられた。

WEC世界耐久選手権ではマシンのアップデートが規制されているが、トヨタは許される特別なジョーカーを切って開発に着手。空力をはじめ全面的に改良が加えられた。

「TR010 HYBRID」は耐久レースの最高峰ハイパーカークラスに参戦

2012年にスタートした現行レギュレーションのWECシリーズには「ハイパーカー」と「LMGT3」という2つのクラスが設定されており、ル・マン24時間レースではこれに加えてLMP2クラスも設定される。ハイパーカーは耐久レースの最高峰クラスであり、ニューマシン「トヨタTR010 HYBRID」がこのカテゴリーで戦う。

ハイパーカーはクローズドコクピットを持つプロトタイプで、全長は5000mm未満、全幅は最大2000mm、全高は最低1150mmと規定。エンジン形式に制限はなく、ハイブリッドシステムの使用が認められている。ただし、ハイパーカークラスには、バランス・オブ・パフォーマンス(BoP)が適用されており、各レースごとに車両重量や出力が調整される。基準重量は1030kg、エンジンとハイブリッドシステムを合わせた最高出力は520kWで、すべてのハイパーカーはミシュランタイヤを使用する。

なお、ドイツ・ケルンに拠点を置く「TOYOTA GAZOO Racing Europe GmbH」を「TOYOTA RACING GmbH」へと社名を変更するとともに、これまでグローバルなモータースポーツ活動に用いられてきた「TOYOTA GAZOO Racing」は「GAZOO Racing」に変更されている。

画像: 赤基調に白を組み合わせたカラーリングはトヨタの伝統的なリバリー。復活への思いが込められている。

赤基調に白を組み合わせたカラーリングはトヨタの伝統的なリバリー。復活への思いが込められている。

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