中国北部に位置する内モンゴルの氷上コースで「ランボルギーニ・エスペリアンツァ・ネーヴェ」と呼ばれる雪上イベントが行われた。これはランボルギーニを雪上で楽しむドライビングプログラムである。ランボルギーニをドリフトさせまくった大谷達也氏がレポートする。(モーターマガジン2025年2月号より/文:大谷達也)

レヴエルトで雪上ドリフト姿勢を操れた時の達成感たるや

乗り始めた当初のレヴエルトはなかなかに手強かった。ESCをオフにするためドライビングモードはコルサに設定。この影響でアクセルペダルの反応がカミソリのようにシャープで、スラローム路ではわずかに右足を踏み込み過ぎただけで簡単にスピンを喫してしまったのである。

けれども、その鋭敏なアクセルペダルの操作に慣れると、アンダーステアが極めて軽い4WDモデルは氷上で懐の深いハンドリングを示すことが判明。とりわけ、コントロールを失いかけてもわずかにアクセルペダルを踏んでフロントタイヤへのトルクを残しておくと、滅多なことではスピンしないことに気づいてからは思いどおりにレヴエルトを操れるようになった。そのときの達成感といったら、到底、言葉では表現できないくらい印象深いものだった。

一方のウラカン テクニカは、ご想像のとおり素早いカウンターステアとデリケートなアクセルコントロールをしない限り、簡単にクルリと回ってしまう。ただし、その感覚が私にはマッチしていたようで、5台のなかではテクニカがいちばん操りやすかった。ちなみに、ランボルギーニのインストラクターにそう伝えたところ「そんなことを言ったのはアナタが初めてだ」と笑われた。

画像: コース幅も広くて極めて走りやすい。気温が−15度前後と低いので、太陽が出ても溶けることなく、安定して走行できる。

コース幅も広くて極めて走りやすい。気温が−15度前後と低いので、太陽が出ても溶けることなく、安定して走行できる。

これとは対照的にステラートとウルスの2台は頑固なアンダーステアで、テールがスライドし始めてもしばらくハンドルを順目に切っておく必要がある。さもなければマシンがアウト側に流れてしまうのだが、この感覚を掴むのが私にはもっとも難しかった。

いずれにせよ、氷上で5台のランボルギーニをとっかえひっかえドライブできることが極めつけに贅沢な経験であるのは間違いのないところ。そのエントリーフィーはコンパクトカーが軽く1台買えるほど高価だが、私とともに日本からやってきた3名のランボルギーニオーナーは「来年も是非、参加したい」と口を揃えていた。氷上で猛牛を操ることには、そのくらい強い中毒性があるようだ。

This article is a sponsored article by
''.