幕張メッセもビッグサイトも凌ぐ、想像を超えた「広さ」に驚き
めったに出会う機会がない希少車を目の当たりにしながら、さまざまな名車たちの歴史を巡り、時にクルマ好き仲間との交流を楽しむ。カテゴリーこそいろいろ分かれているけれど、自動車をテーマとするイベントにはおおむね、そんな魅力が共通しているような気がする。

会場に入るといきなりこんなマニアックな展示がお出迎え。

1938年式タルボ・ラーゴ T156ーC-SS ティアドロップクーペ。クリスティーズで出品。
そんな中でも今回、初めて訪れた「RETRO MOBILE(レトロモビル)」(2026年1月28日~2月1日開催)は、とびきり濃厚なお楽しみに満ちていた。主役は「自動車の歴史」そのもの。現存していること自体が奇跡のようなヒストリックカーから最新のスーパープレミアムコレクションまで、ありとあらゆる「珍しい」「懐かしい」「憧れの」クルマたちと、それを巡るあれこれが集められている。
その規模も、完全に想定を超えていた。会場となるフランス パリの歴史あるコンベンションセンター「PARIS EXPO PORTE DE VERSAILLES(パリ エキスポ ポルト ド ヴェルサイユ」のパビリオン4と7。実はイベント当日に現場を訪れるまで「たった2ホールだけ?」と、たかをくくっていたのだが、冗談ではない。
なにしろパビリオン4(会場は1階のみ)だけでも幕張メッセの展示ホール1~8の総計をはるかにしのぐ広さだ。パビリオン7はさらに総床面積(約7万平方メートル)がパビリオン4全体(2階分)のおよそ3.6倍に達するという。展示フロアは3階に分かれており、ワンフロアだけでもビッグサイト東1~3ホールをまとめたよりももっと広い。

床に配置された会場全体図。広すぎて、時に迷子になりそうだった。
そこに大小さまざまなブースが、文字どおりぎっしりと詰め込まれる。通路は決して広くないので、周囲を見回してもどこからどこまでが会場なのか認識できない。2時間ほどうろうろしているうちに比較的抜けのいいところに出ると、軽くため息が出た。「まだあんなに観るところがあるの?」
あくまで個人的な印象だけれど、パビリオン7の2フロアとパビリオン4のフロア半分を観て回っただけで、昨年のジャパン モビリティショーをひと通り巡ったくらいの充実感(疲労感とも言う)を感じていたと思う。時差ボケ分を割り引いたとしても。

