10年ひと昔」とはよく言うが、およそ10年前のクルマは環境や安全を重視する傾向が強まっていた。そんな時代のニューモデル試乗記を当時の記事と写真で紹介していこう。今回は、2011年にマイナーチェンジされた、ホンダ フリードスパイクだ。

ホンダ フリードスパイク(2011年:マイナーチェンジ)

モビリオの後継として登場したホンダのコンパクトミニバン、フリードがデビューしたのは2008年。それから約2年を経て、派生モデルとしてフリードスパイクが登場した。じつはこのクルマ、とあるユーザーたちの声から生まれた、という経緯を持っている。

前述のように2008年にプチミニバンのフリードが登場したとき、その5人乗りとしてフリードフレックスも設定された。モビリオスパイクの後継車としてのキャラは、これでカバーできる・・・とホンダは踏んでいたのだが、室内長が短いという声が殺到した。それに応えるために、ダイブダウン式のリアシートと、最大室内長2015mmというロングスペースを持ったフリードスパイクが生まれることになったというわけだ。

画像: ガンメタリックのフロントグリルやワイドなロアバンパーなど、見た目はエンジン車のフリードスパイクと基本的に変わらない。

ガンメタリックのフロントグリルやワイドなロアバンパーなど、見た目はエンジン車のフリードスパイクと基本的に変わらない。

なんといってもユニークなのは、そのリアシートだ。たたんだときに段差をなるべく少なくしたい・・・けれど乗り心地を考えるとシートクッションを薄くはしたくない・・・ということで、シート裏の樹脂を外してSバネを採用。着座時のストローク量を稼ぎながら座面も広く、快適な乗り心地を実現している。

さらに、それでも残ってしまう段差をフォローするために発案されたユニークな装備が「反転フロアボード」だ。これはアルミと樹脂でできたフタのない薄型の箱のようなもので、凸面を上にすればフラットフロアに、凹面を上にすればより室内高が稼げる優れモノ。フリードスパイクならではの個性のひとつ、と言っていいだろう。

画像: フロアボードを反転させると、荷室の高さとフロア形状を変えることができ、荷室高を稼ぐこともできる。

フロアボードを反転させると、荷室の高さとフロア形状を変えることができ、荷室高を稼ぐこともできる。

他のハイト系コンパクトに比べると、ややシャープなシルエットを持つフリードスパイクだが、センタータンクレイアウトを活かした低床フロアの恩恵でキャビンは広々。後席空間の足元もゆったりしている。その合理的なパッケージに加えて「反転フロアボード」に代表されるさまざまなアイデア装備を満載。リアシートをたためば、最大で1184Lもの大容量ラゲッジスペースを作りだすことができる(ハイブリッドでは最大1130L)。

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