2026年4月27日(現地時間)、ドイツのアウディAGは電動ミディアムSUV「Q4 e-tron(Q4 SUV e-tron/Q4 スポーツバック e-tron)」の大幅アップデートを発表した。Q4 e-tronは電動化時代におけるアウディのエントリーモデルとして人気となっているが、今回の大幅改良で内外装デザインの刷新に加え、デジタル機能、充電性能、先進運転支援システムなどをさらに進化させ、日常からレジャーまで幅広い用途に対応する「アウディの次の一手」と期待される。

ChatGPTを統合したインフォテインメントシステム

今回の大幅アップデートでまず目を引くのはインテリア。ドライバー中心にデザインされた新しい「デジタルステージ」は、11.9インチのインストルメントクラスターと12.8インチのMMIタッチディスプレイを組み合わせたパノラミックディスプレイで構成される。

そのディスプレイは大型タイル表示により情報の視認性と操作性が高められたほか、オプションで12インチのパッセンジャーディスプレイやARヘッドアップディスプレイも設定される。

ARヘッドアップディスプレイはフロントウインドウ上に2層構造で情報を投影。ARレイヤーでナビゲーションの進行方向を示す矢印や出発地点、目的地などが実際の走行環境・景色に重ねて表示され、その下のステータスレイヤーに速度や交通標識、先進運転支援システム、カーナビゲーションの各種アイコンが視覚的に表示される。

インフォテインメントも大幅に強化され、インテリジェントな新しいアシスタントシステム「ワンコネクテッドインフォテイメント(One Connected Infotainment)」は、音声操作により車両機能を制御し、ChatGPTを組み込まれたことで情報の検索や自然な対話が可能になっている。さらに、スマートフォンに依存せずアプリを直接利用できる環境も整い、コネクティビティは新たな段階に入ったといえる。

キャビン全体はソフトラップ素材で包まれ、すっきりと構成されたダッシュボードや縦型エアベント、刷新されたセンターコンソールが、従来以上に洗練された空間を演出する。

画像: 11.9インチのインストルメントクラスターと12.8インチのMMIタッチディスプレイ、オプションの12インチのパッセンジャーディスプレイで構成されるパノラミックなインパネ。インテリジェントな新しいアシスタントシステム「ワンコネクテッド インフォテイメント」も装備される。

11.9インチのインストルメントクラスターと12.8インチのMMIタッチディスプレイ、オプションの12インチのパッセンジャーディスプレイで構成されるパノラミックなインパネ。インテリジェントな新しいアシスタントシステム「ワンコネクテッド インフォテイメント」も装備される。

さらに効率を高めたドライブシステム、双方向充電機能も採用

BEVとしての本質的な進化も見逃せない。バッテリー容量を63kWhと82kWhの2種類を設定し、新開発の電動モーター「APP350」やシリコンカーバイド半導体を用いたパワーエレクトロニクスにより、従来比で約10%効率を向上。これらにより「Q4 スポーツバック e-tron パフォーマンス」の一充電走行距離は最大592km(WLTPモード)を達成している。

急速充電性能も強化され、最大185kWに対応。条件が整えば充電残量10%から80%までを約27分で充電でき、「Q4 スポーツバック e-tron パフォーマンス」ではわずか10分で約185km分の航続距離を追加することができる。駆動方式は後輪駆動と四輪駆動が用意され、いずれの場合でもリアアクスルに2種類の出力バリエーションの永久磁石同期モーター(PSM)が搭載される。

画像: 「Q4 スポーツバック e-tron パフォーマンス」のリアドライブユニット。新開発の永久磁石同期モーター「APP350」が搭載される。

「Q4 スポーツバック e-tron パフォーマンス」のリアドライブユニット。新開発の永久磁石同期モーター「APP350」が搭載される。

もうひとつのハイライトはアウディとして初めて双方向充電機能が採用されたこと。V2L(Vehicle-to-Load)では車両から外部電子機器へ電力供給が可能となり、アウトドアシーンなどでの活用が期待される。さらにドイツ、オーストリア、スイスではV2H(Vehicle-to-Home)にも対応し、家庭用蓄電池として機能する。太陽光発電と組み合わせることで、エネルギーの自家消費を最適化できる。

画像: トランク内の家庭用電源ソケット(AC 230V、連続出力2.3kW)で電気機器に直接電力を供給する機能も備わり、例えば電動アシスト自転車の充電が可能。

トランク内の家庭用電源ソケット(AC 230V、連続出力2.3kW)で電気機器に直接電力を供給する機能も備わり、例えば電動アシスト自転車の充電が可能。

進化した運転支援システムで安全性と利便性を向上

エクステリアは、よりモダンでダイナミックな印象へと進化した。ワイドスタンスと短いオーバーハング、大径ホイール、力強いサイドパネルでワイルドさを強調しつつ、ボディ同色のシングルフレーム(グリル)や新デザインのバンパーで独自の個性を主張。さらにデジタルLEDデイタイムランニングライトや第2世代デジタルOLEDリアライトの採用により、夜間の存在感と安全性を高めている。MMIから選択可能なライトシグネチャーは最大4種類を用意する。

実用性の向上も進められている。ラゲッジルーム容量は通常時515L、最大1487Lを確保し、牽引能力は最大1800kgへと拡大。電動テールゲートの標準装備化も含め、日常使いからレジャーまで対応力を高めている。

加えて先進運転支援システムも進化し、高速道路を90km/h以上で走行中の車線変更支援、オンラインデータを活用したレーン維持など、より高度なドライビングサポートを実現した。

大幅アップデートされた「Q4 e-tron(Q4 SUV e-tron/Q4 スポーツバック e-tron)」は、2026年5月に欧州で受注を開始し、夏からデリバリーが始まる予定。電動化が進められる中で、プレミアムSUVはどのように進化していくのか、その動向に注目が集まる。日本導入については、まだ発表されていない。

画像: よりモダンでダイナミックになったリアビュー。Q4 スポーツバック e-tron(左)とQ4 SUV e-tron。水平なラインが視覚的なワイド感を強調し、新設計のリアスポイラーや新デザインのディフューザーがスポーティな仕上がりをもたらす。

よりモダンでダイナミックになったリアビュー。Q4 スポーツバック e-tron(左)とQ4 SUV e-tron。水平なラインが視覚的なワイド感を強調し、新設計のリアスポイラーや新デザインのディフューザーがスポーティな仕上がりをもたらす。

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