2026年5月7日〜10日(現地時間)、WRC世界ラリー選手権第6戦ラリー・ポルトガルが北部の都市ポルト近郊で行われる。ラリー・ポルトガルは今季ヨーロッパ大陸で行われる最初のグラベル(未舗装路)イベントとなる。ラリー・ジャパン(5月28日〜34日)前の最後のラリーで、勝田貴元(トヨタ)がここでどんな走りを見せるか注目が集まる。

トヨタの開幕5連勝で迎える伝統のグラベルラリー

2026年のWRCは、4月の第4週目にスペインで開催された第5戦ラリー・イスラス・カナリアスで、トヨタが1-2-3-4フィニッシュを達成し、開幕戦からの連続優勝を5に伸ばした。

ラリー・イスラス・カナリアスで総合2位に入ったエルフィン・エバンスは、勝田貴元に代わりドライバー選手権で首位に浮上。そのエバンスを2ポイント差で追う勝田も、ラリー・イスラス・カナリアスこそ4位に終わったが第3戦ラリー・ケニア・サファリと第4戦ラリー・クロアチアを連勝するなど好調をキープしている。また、今季第2戦から4戦連続で表彰台を獲得しているサミ・パヤリは、勝田と27ポイント差の選手権3位につけ、パヤリと4ポイント差の選手権4位には開幕戦ラリー・モンテカルロを制したオリバー・ソルベルグがつけている。

また、ラリー・イスラス・カナリアスで今季初優勝を挙げたセバスチャン・オジェは、2戦を欠場しながらも僅差で選手権6位に続いている。その結果、トヨタはマニュファクチャラー選手権での首位を守り、ヒョンデとの差をさらに拡大し98ポイント差とした。

画像: トヨタの開幕5連勝で迎える伝統のグラベルラリー

2026年 WRCドライバーズランキング(第5戦終了時)

1位:E.エバンス(トヨタ)101
2位:勝田貴元(トヨタ)99
3位:S.パヤリ(トヨタ)72
4位:O.ソルベルグ(トヨタ)68
5位:A.フルモー(ヒョンデ)59
6位:S.オジェ(トヨタ)58
7位:T.ヌーヴィル(ヒョンデ)35

2026年 WRCマニュファクチャラーズランキング(第5戦終了時)

1位:トヨタ 265
2位:ヒョンデ 167
3位:Mスポーツ・フォード 63

ステージは走行ごとに路面コンディションが大きく変化する

そして、迎える第6戦はグラベルイベントのラリー・ポルトガル。今季はすでにラリー・ケニア・サファリでグラベルラリーが行われているが、アフリカとヨーロッパでは同じグラベルでもステージの特徴に大きな違いがある。特に今回のラリー・ポルトガルはクルマとタイヤ、そして選手にも耐久力が求められるとともに、スピードと攻める勇気も必要となる。

ステージの路面は比較的フラットだが、表面はルースグラベル(滑りやすい砂や砂利)に覆われていて、出走順がタイムに大きな影響を及ぼす「クリーニングエフェクト」が大きいイベントとして知られている。

ステージを1回目に走行する際は出走順が早いドライバーは砂を掃き飛ばす作業を強いられるためタイムを失いやすく、2回目の再走時は砂が掃けて下から硬い岩盤や石が現れて滑りやすくなり、場所によっては深い轍が刻まれたり大きな石が掘り起こされるなど、路面コンディションは大きく変化する。

ステージは、ハイスピードなセクションもあれば低中速のテクニカルなセクションもあるなど、さまざまなコーナーによって構成されるため、どのセクションを重視するか、マシンセッティングも難しい。

画像: ラリー・ポルトガルのステージ。路面は全体的に砂が軟らかめで、走行が進むと硬い岩盤が現れる。また深い轍が刻まれるセクションも多くある。

ラリー・ポルトガルのステージ。路面は全体的に砂が軟らかめで、走行が進むと硬い岩盤が現れる。また深い轍が刻まれるセクションも多くある。

ラリーの中心となるサービスパークは、今年もポルトガル北部の大都市ポルト近郊の町「マトジニョス」に置かれ、7日(木)、マトジニョスから南に約120km離れた古都「コインブラ」で行われるセレモニアルスタートに続き、午後3時過ぎから競技がスタートする。

7日(木)はデイ1としてコインブラの北側エリア、アヴェイロの近郊で2本のステージを走行。その後、大西洋に面したリゾート地である「フィゲイラ・ダ・フォス」で1.93kmのスーパーSSを走り、最初の1日が終了する。

競技2日目となる8日(金)のデイ2は、例年どおりコインブラの東側エリアで「モルターグア」「アルガニル」「ロウザン」「ゴーイス」という定番ステージを、アルガニルでの20分間のリモートサービスを挟んで走行した後、マトジニョスへと戻る。

9日(土)のデイ3は、サービスパークの東から東北にかけてのエリアが主舞台となり「フェルゲイラス」「カベセイラス・デ・バスト」「アマランテ」「パレーデス」という4本のステージを、マトジニョスでのミッドデイサービスを挟んで各2回走行。全長26.24km のSS13/17「アマランテ」はこの日の勝負ポイントとなる。その後「ロウサダ」のラリークロスサーキットで、SS19として名物のスーパーSSが行われてデイ3は終了する。

最終日10日(日)のデイ4は、デイ3とほぼ同じエリアで「ヴィエイラ・ド・ミーニョ」と、大ジャンプで有名な「ファフェ」の2本のステージを、サービスなしで各2回走行。最終ステージとなるSS23「ファフェ2」は、トップ5タイムを記録した選手とマニュファクチャラーにボーナスの選手権ポイントが付与される「パワーステージ」に指定されている。

ラリーは4日間で23本のステージを走行し、その合計距離は344.91km。リエゾン(移動区間)も含めた総走行距離は1874.58kmとなる。

画像: 2026年ラリー・ポルトガルのステージマップ。サービスパークは例年どおり「マトジニョス」に置かれる。

2026年ラリー・ポルトガルのステージマップ。サービスパークは例年どおり「マトジニョス」に置かれる。

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