昨年はオジェとタナックの一騎討ちの展開に
昨年2025年のラリー・ポルトガルを制したのはトヨタのセバスチャン・オジェだった。ラリーを通して最速だったのはヒョンデのタナックだったが、オジェとの差を13.9秒まで広げた土曜日午後のSS17で、タナックのヒョンデ i20Nにまさかのパワーステアリングトラブルが発生。大きくタイムをロスして首位から3番手まで陥落してしまった。
これで首位に立ったオジェは大量リードを活かして、その後は慎重にペースコントロール。最終日も無難に走り切って史上最多となるラリー・ポルトガル7勝目を達成。トヨタは開幕5連勝となった。
3番手まで落ちたタナックは最終日にベストタイムを連発し、ロバンペラを逆転して2位でフィニッシュ。同時に日曜日単独順位のスーパーサンデーで1位、パワーステージでの1位となり、このラリーで最速であることを強く印象づけた。

昨年のラリー・ポルトガルを制したトヨタのセバスチャン・オジェ。GRヤリス ラリー1は夏仕様の明るいシルバーのカラーリングとなっていた。
【参考】2025年 WRC第5戦ラリー・ポルトガル 結果
1位:S.オジェ(トヨタ GRヤリス ラリー1)3h48m35.9s
2位:O.タナック(ヒョンデ i20N ラリー1)+8.7s
3位:K.ロバンペラ(トヨタ GRヤリス ラリー1))+12.2s
4位:T.ヌーヴィル(ヒョンデ i20N ラリー1)+38.5s
5位:勝田貴元(トヨタ GRヤリス ラリー1)+1m41.9s
6位:E.エバンス(トヨタ GRヤリス ラリー1)+2m31.0s
7位:S.パヤリ(トヨタ GRヤリス ラリー1)+2m38.3s
8位:J.マカリアン(フォード プーマ ラリー1)+5m12.3s
9位:G.ミュンステール(フォード プーマ ラリー1)+5m57.5s
10位:O.ソルベルグ(トヨタ GRヤリス ラリー2)+9m15.1s
トヨタは今年のラリー・ポルトガルに、エルフィン・エバンス、セバスチャン・オジェ、オリバー・ソルベルグ、勝田貴元、サミ・パヤリの5台体制で参戦。エバンス、オジェ、ソルベルグがマニュファクチャラーズポイント獲得資格を持つドライバーとして出場する。
一方のヒョンデは前戦ラリー・クロアチアと同様、ティエリー・ヌーヴィル、アドリアン・フルモー、ダニ・ソルドの3台で挑む。ラリー・ポルトガルでは出走順が重要なファクターとなることが多く、ヒョンデが優位にラリーを運べる可能性も高い。また、金曜日には簡単なリモートサービスのみでラリーをこなさなければならないところに、トヨタ攻略の糸口が見つかるかもしれない。

2026年仕様のGRヤリス ラリー1。トヨタは5台体制でラリー・ポルトガルに挑む。



