伝説として始まり、革新へと至ったスーパーカーたち。1970年代の懐かしいモデルから現代のハイパースポーツまで紹介していこう。今回は、2021年に登場したマクラーレン初の量産型PHEV「アルトゥーラ」だ。

マクラーレン アルトゥーラ(McLaren ARTURA:2021〜)

2021年2月、マクラーレンにとって初の量産型PHEVとなる「アルトゥーラ」が発表された。しかもモノコックやエンジン、トランスミッションなど、すべてを刷新した新世代のモデルだ。その車名は、ブランドの方向性を示すかのような「アート&フューチャー(Art and Future)」を組み合わせた造語だという。

まず注目したいのは、カーボンファイバーとスーパーフォームド(成形)アルミニウムからなるマクラーレン カーボン ライトウエイト アーキテクチャー(MCLA)の採用により、乾燥重量は1395kg(DIN車両重量は1498kg)を達成したことだ。

パワートレーンは120度V6のツインターボエンジンに電気モーターを組み合わせる。なお、2025年モデルからエンジン出力が向上させられ、最高出力605psと最大トルク585Nmを発生。これに95psと225Nmを発生する電気モーターを組み合わせ、システム総合で700psと720Nmを発生する。組み合わされるトランスミッションは新設計の8速DCTで、後退はモーターのみで行われる。また満充電なら30kmのEV走行が可能だ。

画像: アルトゥーラのために新しくデザインされた一体型のクラブスポーツシートは軽く、サポート性に優れている。

アルトゥーラのために新しくデザインされた一体型のクラブスポーツシートは軽く、サポート性に優れている。

エクステリアデザインは、スーパーカーらしい低いノーズにキャブフォワード&ハイテール、ボディに沿って開閉するディへドラルドア、短いホイールベースなどからマクラーレンらしさを感じさせる。その一方でシャットラインやパネル接合部を最小限とした「シュリンクラップド(包装)」のような造形は、新たなマクラーレンのデザインアプローチを表すものとなっている。

インテリアのインフォテインメントシステムは、ステアリングホイールから手を離さずに主要な機能を操作できるよう8インチのタッチ式スクリーンが採用されている。さらにインテリジェント アダプティブクルーズコントロールやレーンデパーチャーウォーニングをはじめとする先進運転支援システム(ADAS)も導入され、スマートフォンのミラーリンク機能も装備している。

2024年2月には電動開閉ハードトップのスパイダーも設定され、同時にクーペも前述のようにエンジンがパワーアップされている。

画像: 2024年2月に追加設定されたアルトゥーラ スパイダー。他のマクラーレン車と同様の電動開閉リトラクタブルハードトップを採用。

2024年2月に追加設定されたアルトゥーラ スパイダー。他のマクラーレン車と同様の電動開閉リトラクタブルハードトップを採用。

マクラーレン アルトゥーラ 主要諸元(デビュー時)

●全長×全幅×全高:4539×1913×1193mm
●ホイールベース:2640mm
●車両重量:1498kg(液体+90%の燃料)
●エンジン種類:120度V6 DOHCツインターボ
●総排気量:2993cc
●システム合計最高出力:680ps/7500rpm
●システム合計最大トルク:720Nm/2250-7000rpm
●燃料・タンク容量:プレミアム・72L
●トランスミッション:8速DCT
●駆動方式:縦置きミッドシップRWD
●タイヤサイズ:前235/35ZR19、後295/35ZR20

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