伝説として始まり、革新へと至ったスーパーカーたち。1970年代の懐かしいモデルから現代のハイパースポーツまで紹介していこう。今回は、パガーニ アウトモビリが2012年に発表した「ウアイラ」だ。

パガーニ ウアイラ(PAGANI HUAYRA:2012〜2024)

パガーニ アウトモビリが、ゾンダの後継モデルとして2012年にデビューさせたのが「ウアイラ」だ。その車名は南米の先住民族であるアイマラ族の古い言い伝えにある、アンデスの山々に吹きすさぶ嵐や吹雪を司っていた風の神「ウアイラタタ」に由来するという。

ゾンダ同様、レーシングプロトタイプ的なスタイルにエレガントな要素を組み合わせているが、よりキャブフォワードなドライビングポジションとなった。バイキセノンの小型4灯ヘッドランプやリアエンド中央の4本出しエグゾーストエンドなどはゾンダから踏襲されているが、ドアはルーフ中央まで切れ込んだ本格的なガルウイング式を採用している。

画像: スーパーカーとしてはラグジュアリー感が漂うボディスタイル。ドアの開閉は「お約束」ともいえるガルウイング式を採用。

スーパーカーとしてはラグジュアリー感が漂うボディスタイル。ドアの開閉は「お約束」ともいえるガルウイング式を採用。

カーボンファイバーとチタニウムによるセンターモノコックは完全な新設計で、最高レベルのボディ剛性を確保。前後のサブフレームはクロームモリブデン鋼製で、軽く高剛性だが万が一の衝突時は衝撃吸収材として機能する。

コクピットの後ろにミッドシップ搭載されるパワーユニットは、ゾンダ同様にメルセデスAMG製のV型12気筒DOHCだが、ツインターボ化されて最高出力は730ps、最大トルクは1000Nmという動力性能を発生する。

画像: ディフューザーを融合したリアバンパーに4本出しのエグゾーストエンドなど、リアビューも個性的。

ディフューザーを融合したリアバンパーに4本出しのエグゾーストエンドなど、リアビューも個性的。

これにXトラック社製のツインプレートクラッチの縦置きシーケンシャル7速トランスミッションを組み合わせ、タイヤは専用チューンのピレリPゼロを装着。公称の最高速は360km/h、0→100km/h加速は3.3秒というハイパフォーマンスを誇る。

独創的なエクステリア以上にラグジュアリーなインテリアは「走る工芸品」とも呼ばれ、スイス製の機械式腕時計からデザインモチーフを得たアルミニウム製のダッシュボードが目を引く。センターコンソールはアルミニウムの削り出しで、マニュアルシフトのように見えるセレクターレバーもアルミニウム製だ。ハンドルには変速用パドルも備えられている。

ウアイラは100台の限定生産だが、ゾンダ同様に少量生産ゆえのスペシャルモデルやスパイダーなどが存在する。2013年に日本でお披露目されたときの車両価格は、税抜きで1億5000万円からというものだった。

画像: アルミニウム、カーボンファイバー、本革などを用いた「走る工芸品」と称される由縁となるインテリア。

アルミニウム、カーボンファイバー、本革などを用いた「走る工芸品」と称される由縁となるインテリア。

パガーニ ウアイラ 主要諸元

●全長×全幅×全高:4605×2036×1169mm
●ホイールベース:2795mm
●車両重量:1350kg
●エンジン種類:60度V12 DOHCツインターボ
●総排気量:5980cc
●最高出力:730ps/5800rpm
●最大トルク:1000Nm/2250-4500rpm
●燃料・タンク容量:無鉛プレミアム・85L
●トランスミッション:7速AMT
●駆動方式:縦置きミッドシップRWD
●タイヤサイズ:前255/35R20、後335/30R20

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