直6DOHC24バルブエンジン搭載で、セリカXX 2000GTは最先端に立った
1982年8月17日は、セリカXXの2度目のデビューとも呼べる日になった。それは新開発の1G-GEU型2L直6DOHC24バルブエンジンが搭載されたからだ。エクステリアという面ではセリカXX 2800GT、Gターボなどと基本的な違いはないので、ここでは主として車両概要を解説していく。
1G-GEU型エンジンは、トヨタの先進技術の粋を結集して開発したもの。高性能、低燃費を求める時代の要請に応えるとともに、シリーズを大幅に充実させ「ワールドスーパースペシャルティーズ」セリカの評価を一層高めることを狙いとしての投入だった。

フロントフェンダーからリアウインドーまで続くシャープなプレスライン。リフトバックスタイルも含めてスポーティであるとともに、空力特性の高さが感じられる。
フラッグシップモデルである2800GTに搭載された5M-GEU型は2.8L直6DOHCというインパクトはあったが、1気筒当たり2バルブという旧弊さは否めなかった。一方で今回の2000GTは1気筒あたり4バルブの合計24バルブエンジンということで、一気に新時代のエンジンであることを感じさせるものとなった。
もちろん、それにともなう吸排気効率の向上は顕著で、2800GTの170ps/5400rpmに迫る160ps/6400rpmという最高出力を実現していた。最大トルクは18.5kgmで、2800GTの24.0kgmに差をつけられているのは小排気量ゆえ、仕方のないところ。ただ、エンジン本体が軽量コンパクトな設計であり、車両重量も2800GTより25kg軽量となったことは、動力性能にも、操縦性にも好影響を与えたことは間違いなく、トルク不足を補って余りあるともいえるだろう。

バンパーは、エアカットフラップの一体成型。バンパー下部に設けられたエアカットフラップは、ボディの下に入る空気をカットしてリフトを抑える。
トランスミッションが5速MTだけの設定というのも2000GTのスタンスを表している部分。単に2800GT用のものを換装というわけではなく、1G-GEU型用に4速の1.000以外はすべてローギヤードとし、ファイナルギア比も低めてエンジンの高回転が活かせる設定としている。もちろんLSDもオプションで選択でき、トラクションの確保や腕に自信がある向きにはドリフト走行もできるような仕様とした。

