波乱続きの後方集団、チームメイトのラッセルもペナルティで脱落
スタートのミス、接触、チームメイトの同士討ち、おびただしい数のペナルティ、路面の剥離で終盤に連発したコースアウト、セーフティカー、そして2度の赤旗。大混乱のレースを19歳が冷静かつ圧倒的な速さで駆け抜け、モナコGPの史上最年少ウイナーとなった。
混乱の幕開けは、2番グリッドのマックス・フェルスタッペン(レッドブル)がスタートで動けず、全車が横を通過後になんとか1周回ったもののそのままピットインしてリタイアとなったこと。
ポールポジョンのアントネッリは難なく主導権を奪うと、そのままリードを広げていく。レースが荒模様となっていったのは各車がピットインし始めた25周目以降から。
まず29周目にハードタイヤに交換したハミルトンがピットレーンの速度違反で5秒のタイムペナルティ。その後、後続の多くのドライバーがペナルティを受けるなか、最悪の事態となったのがメルセデスのジョージ・ラッセル。ピットレーン速度違反とコースイン時の白線カットで2回のタイムペナルティを受けたばかりか、その後のセーフティカー中のタイヤ交換でこのペナルティを正しく消化しなかったとして最終盤の赤旗再スタート時にドライブスルーペナルティを課されてしまい、なんと無得点に終わってしまったのだ。

予選6位のジョージ・ラッセル(メルセデス)は5秒加算ペナルティを受けた後、さらにドライブスルーペナルティも科され、最終的にはポイント獲得を逃した。これでアントネッリとの差は66ポイントに。

フェラーリもチーム内で明暗が分かれた。ルイス・ハミルトンはもペナルティを受けながら2位でフィニッシュしたが、シャルル・ルクレールはブレーキトラブルに苦しみ終盤でクラッシュしてリタイアに終わった。
ポールスタートのアントネッリが混乱のレースをよそに涼しい顔で5連勝
踏んだり蹴ったりだったチームメイトとは対照的に、アントネッリはなにごともなく首位をキープ。2回の赤旗による再スタートも無難に決めて、そのままポールポジション、全周回首位、最速ラップ、そして優勝の完全勝利を達成した。
フィニッシュ後のアントネッリは混乱のレース展開をよそに涼しい顔で「素晴らしいレースだった。自信を持って攻められるクルマだったよ。赤旗が出てスタンディングスタートになったときは内心穏やかじゃなかったけど、心を落ち着かせてタイヤのウォームアップに集中した。ターン1をクリアした時はほっとした」とコメント。
これでシーズン破竹の5連勝となったアントネッリはランキング2番手に浮上したハミルトンに66点、3番手に後退したラッセルに68点の大差をつけることになった。

レースは大混乱となったが、キミ・アントネッリ(メルセデス)は冷静だった。素晴らしいマシンで、あっさりとモナコ・ウイナーとなった。

ほぼ全車がミディアムタイヤでスタート。優勝したアントネッリは37周目にハードタイヤへ交換、終盤の赤旗後のスタンディングスタートでソフトタイヤに履き替えた。
次戦第7戦バルセロナ・カタルーニャGPは、6月12日にバルセロナ郊外モンメロのカタルーニャ・サーキットで開幕、決勝レースは6月14日に開催される。アントネッリはそこで「グランプリ6連勝」という偉業に挑むことになる。(文:新村いつき)
2026年F1第6戦モナコGP リザルト
2026年F11第6戦モナコGP決勝 結果
1位 12 K.アントネッリ(メルセデス)78周
2位 44 L.ハミルトン(フェラーリ)+6.271s
3位 6 I.ハジャー(レッドブル・RBPTフォード)+23.394s
4位 81 O.ピアストリ(マクラーレン・メルセデス)+24.261s
5位 30 L.ローソン(レーシングブルズ・RBPTフォード)+26.553s
6位 41 A.リンドブラッド(レーシングブルズ・RBPTフォード)+29.010s
7位 10 P.ガスリー(アルピーヌ・メルセデス)+30.369s
8位 23 A.アルボン(ウイリアムズ・メルセデス)+33.413s
9位 31 E.オコン(ハース・フェラーリ)+37.140s
10位 14 F.アロンソ(アストンマーティン・ホンダ)+41.899s
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リタイア 18 L.ストロール(アストンマーティン・ホンダ)
2026年F1ドライバーズランキング(第6戦終了時)
1位 12 K.アントネッリ(メルセデス)156
2位 63 G.ラッセル(メルセデス)90
3位 16 C.ルクレール(フェラーリ)88
4位 44 L.ハミルトン(フェラーリ)75
5位 81 O.ピアストリ(マクラーレン)60
6位 1 L.ノリス(マクラーレン)58
7位 3 M.フェルスタッペン(レッドブル)43
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18位 14 F.アロンソ(アストンマーティン・ホンダ)1
18 L.ストロール(アストンマーティン・ホンダ)0
2026年F1コンストラクターズランキング(第6戦終了時)
1位 メルセデス 244
2位 フェラーリ 165
3位 マクラーレン 118
4位 レッドブル 72
5位 アルピーヌ 41
6位 レーシングブルズ 39




