兄弟車のどちらかを選ぶとき、デザインの違いだけならカタログを見れば十分だけだろう。でもそれだけではつまらない。初代の86/BRZもそうだったが、走行面におけるキャラクターの違いがよくわかるからこそ選ぶ楽しさがあり、悩まされ、惹きつけられ、愛着も湧くのかもしれない。(MotorMagazine 2025年9月号より)

初代で感じた「違い」と、2代目への熟成で進化したもの

兄弟車どころか、双子車といっても差し支えのない関係にあるGR86とSUBARU BRZの2台。ところが、実際にハンドルを握ると「同じ双子でも性格はここまで変わるのか?」と思うほど、異なるキャラクターに仕上げられていることに気づく。

画像: 兄弟車といえど走行面におけるキャラクターの違いがよくわかるからこそ選ぶ楽しさがある。

兄弟車といえど走行面におけるキャラクターの違いがよくわかるからこそ選ぶ楽しさがある。

その違いはGRとSUBARUというブランドの個性がそのまま反映させられているといって間違いない。つまり、GRは「ガツンとくるダイレクト感」を優先しているのに対して、SUBARUは「安全・安心」を優先しているのだ。

「安全・安心」を追求すると、サスペンションがしなやかにストロークする、ロードホールディング性重視のセッティングに向かうのが一般的。結果的にハンドリング特性はマイルドで乗り心地は快適になり、一方でオーバーステアになりくい傾向が出てくる。

ショートストロークの気持ちの良いシフトフィールを味わうことができる。6速・100km/h巡航時の回転数は2700rpm付近。

これとは正反対の方向性がGRの「ガツンとくるダイレクト感」で、サスペンションをハードに仕上げてハンドルレスポンスの向上を狙うのが一般的。この種の足まわりはサーキット走行のようなハードな走りに有効だが、乗り心地が悪化したり荒れた路面で瞬間的にグリップが失われる恐れがあり、安定性(スタビリティ)や安心感という面では不利になる。

こういった傾向は、2012年にデビューした初代の86/BRZでも見られたが、2021年に2代目が登場するとその差はさらに拡大。「GR86はたしかにダイレクトだけど、スタビリティと乗り心地が不満」と感じ、一方で「BRZは快適だけど、スポーツカーらしいダイレクト感に欠ける」ように思われ、個人的にどちらかを選ぶのは難しい状態に陥っていた。

それからおよそ4年、一部改良を経て2代目の熟成が進んだ。そこで今回の試乗では、「2025年の断面で、GR86とBRZを比べるとどう違うのか?」をテーマとして2台に比較することにした。

なお、試乗車のグレードはGR86がRZ、BRZがSTIスポーツで、タイヤはともにミシュラン パイロットスポーツ4(215/40R18)を履いていて、初度登録は2024年8月で共通だった。

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