終盤、2番手に浮上していたアントネッリがスローダウン
しかし上位が41周目を迎えた時、後方でこのレースを左右するドラマが起きた。アストンマーティンのフェルナンド・アロンソがバッテリートラブルでコース脇にストップ。バーチャルセーフティカーが宣言されたのだ。
予定ではもう少しスティントを伸ばすはずだったハミルトンだったが、当然ここでピットに入り、タイムロスを最小限にメルセデス2台の前のままでコースに復帰することに成功。そしてここからハードタイヤを履いたフェラーリはメルセデス以上のペースを発揮し、優勝を確実なものにする。
最後の波乱は62周目に起きた。前周に見事なオーバーテイクでラッセルをかわして2番手に浮上していたアントネッリが突然スローダウンし、コース脇にマシンを止めたのだ(16位で完走扱い)。これによって再びバーチャルセーフティカーが発動して周回を消化、楽になったハミルトンはそのまま自身106勝目のチェッカーを受けた。
ハミルトンは念願だったフェラーリでの初優勝を達成。「自分を信じてくれて感謝している。チームの判断を信じた。今、僕らは以前から変化し、まとまってきている」と今後の戦いにも期待のコメントを寄せている。
ポイントリーダーのアントネッリが無得点となったことで、ランキング2番手のハミルトンとの差は50点に縮まり、ハミルトンから31点差の3番手がラッセルという状況となった。

バルセロナ・カタロニアGPを制したフェラーリのルイス・ハミルトン。選手権争いでは、ハミルトンが2位に浮上、ランキング首位のキミ・アントネッリとの差を41ポイントに縮めた。

バルセロナ・カタロニアGPのタイヤ戦略。路面温度が53度に達する暑いコンディションの中、2ストップから4ストップまでさまざまな戦略が展開された。フェラーリが推奨されたピットタイミングよりも大幅に早いタイミングで最初のストップを行い、アンダーカットを成功させたため、ライバルたちも同様の戦略を取らざるを得なくなった。
次戦第8戦オーストリアGPは6月26日、シュピールベルグのレッドブルリンクでで開幕、決勝レースは6月28日に開催される。(文:新村いつき)
2026年F1第7戦バルセロナ・カタロニアGP リザルト
2026年F1第7戦バルセロナ・カタロニアGP決勝 結果
1位 44 L.ハミルトン(フェラーリ)66周
2位 63 G.ラッセル(メルセデス)+19.561s
3位 1 L.ノリス(マクラーレン)+23.719s
4位 3 M.フェルスタッペン(レッドブル・RBPTフォード)+40.497s
5位 81 O.ピアストリ(マクラーレン・メルセデス)+58.661s
6位 6 I.ハジャー(レッドブル・RBPTフォード)+1L
7位 10 P.ガスリー(アルピーヌ・メルセデス)+1L
8位 430 F.コラピント(アルピーヌ・メルセデス)+1L
9位 30 L.ローソン(レーシングブルズ・RBPTフォード)+1L
10位 41 A.リンドブラッド(レーシングブルズ・RBPTフォード)+1L
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リタイア 14 F.アロンソ(アストンマーティン・ホンダ)
リタイア 18 L.ストロール(アストンマーティン・ホンダ)
2026年F1ドライバーズランキング(第7戦終了時)
1位 12 K.アントネッリ(メルセデス)156
2位 44 L.ハミルトン(フェラーリ)115
3位 63 G.ラッセル(メルセデス)106
4位 16 C.ルクレール(フェラーリ)75
5位 1 L.ノリス(マクラーレン)73
6位 81 O.ピアストリ(マクラーレン)68
7位 3 M.フェルスタッペン(レッドブル)55
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18位 14 F.アロンソ(アストンマーティン・ホンダ)1
−位 18 L.ストロール(アストンマーティン・ホンダ)0
2026年F1コンストラクターズランキング(第7戦終了時)
1位 メルセデス 262
2位 フェラーリ 190
3位 マクラーレン 141
4位 レッドブル 89
5位 アルピーヌ 57
6位 レーシングブルズ 41



