2026年6月12日、パイオニア恒例の「カロッツェリア新商品体験会」が東京秋葉原で開催された。試聴の目玉は40周年を迎えたカロッツェリアブランドの旗艦「サイバーナビ」の限定モデルと、ディスプレイオーディオの新製品。かつてサウンドカスタマイズの定番として人気を博したボックス型スピーカーの復刻版ももちろん「聴き」逃せない!

音響設計は最先端!「空間オーディオ」再生に対応

TS-X40に興味がそそられるのは、単なる見た目だけではない。今回、新たに発売されたディスプレイオーディオの新製品「DMH-SF1000」などと組み合わせれば、次世代の音楽体験と位置付けられる「空間オーディオ」再生を堪能することができるのだ。

画像: リアトレイ上に配置されたボックススピーカーから音が車室全体に広がっていくことで、豊かな音場を形成する。

リアトレイ上に配置されたボックススピーカーから音が車室全体に広がっていくことで、豊かな音場を形成する。

そもそもTS-X40は、それぞれに特性の異なるスピーカーをユニット化したもの。最新の音響設計によって、3ウェイ構成に最適化されたサウンドを提供してくれる。13cmウーファーとバスレフ機構で豊かな低域を、5.7cmミッドレンジで華やかな中高音を、1.7cmドーム型が伸びやかな超高域をそれぞれに再生する。

これを乗員の後方(たとえばリアトレーなど)に搭載して上部から音を発生させることによって、多彩な音響成分が混然一体となりながら、空間を包み込むように広がっていくワケだ。パイオニア独自のチューニング技術に対応したヘッドユニットや、フロントスピーカーユニット、サブウーファーなどと組み合わせることで、その音響にさらなる立体感を与えることができるという。

「立体感のあるサウンド」というと、米国のドルビー・ラボラトリーズが開発したドルビー・サラウンドシステムを思い出した。それは複数のスピーカー(5.1chとか7.1chとか)に音を割り当てることで上下左右に音の要素を配分、動きや包み込み感を表現させるテクノロジーだった。

余談だが、初めての「ドルビー体験」は、1977年公開のスターウォーズだ。アナログ音声信号が当たりまえだった時代に誕生した立体音響システム体験は、映像&音楽のド迫力とともにまさに衝撃的なインパクトで魅了してくれたことを、今もしっかり覚えている。

画像: 一般的な4つのスピーカーでも、臨場感と没入感に富んだ「空間オーディオ」再生が可能になる。

一般的な4つのスピーカーでも、臨場感と没入感に富んだ「空間オーディオ」再生が可能になる。

それえはさておき・・・デジタル音源が主流となった現代、そうした3D感覚をもっとシンプルなハード構成でもソフトウエアで再現すことができる音響の記録再生方式を、ドルビー・ラボラトリーズが開発した。それが「Dolby Atomos(ドルビー アトモス)」・・・「空間オーディオ」の代名詞的存在だ。

ソフトウエアによる処理なので、ドルビーアトモスで記録された音源は、一般的なスマートフォンやイヤフォンでも違いを体感することはできる。だが本格的にその臨場感、没入感を味わうためには、やはり「対応」したデバイスが必要になる。

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