「悪路」で知られるカーブレイクラリー
アクロポリス・ラリー・ギリシャは、1951年に初めて開催され、WRC初年度の1973年からシリーズの1戦に組み込まれた長い歴史を持つグラベル(未舗装路)イベント。
岩が多く転がる非常に荒れた路面「悪路」で知られるアクロポリス・ラリーは、晴れれば気温が上昇し路面に乾いた砂が浮き、雨天であれば路面が泥に覆われて滑りやすいコンディションとなることで知られるが、さらにこれに高い気温が追い打ちをかける。ただし、近年はハイスピードなコーナーも多く含まれるコース設定となり、総合力が求められるようになってきている。

アクロポリス・ラリー・ギリシャのステージの路面。晴れれば乾いた砂が舞い上がり、路面から石が顔を出す。そして、ひとたび雨が降れば滑りやすくなる。グラベルラリーの中でも独特な難しさがある。
ラリーは2026年6月25日の午前中、サービスパークを設置されたルートラキ近くでシェイクダウンが行われ、19時過ぎから競技スタート。アテネ近郊に新たに設けられた特設ステージで、1.86kmのスーパーSSが1本行われる。
その後、ラリーカーはルートラキに移動してサービスを受けた後、コリントス港から船でコリントス湾を渡りイテアへと移動。26日のデイ2はイテアを起点にギリシャの中央部で、リバディアでのリモートサービスを挟んで6本のステージが行われる。そのうち2回走行するのはSS4/SS6「スティリ」のみで、路面がドライの場合は出走順が早いドライバーたちにとって不利なコンディションとなることが予想される。デイ2のステージは合計129.22kmと4日間でもっとも長い距離を走行する。
競技3日目となる27日のデイ3は、ルートラキのサービスパークを中心に、コリントス運河によって本土と隔てられたペロポネソス半島で6本のステージを走行。そのうちSS9「コリネス」とSS10/SS13「メナロ・マウンテン」はWRC初走行となり、SS8/SS12「ギムノ」は2013年大会以来初めて使われる。
ラリー最終日となる28日のデイ4は、サービスパークの東から北にかけてのエリアで2本のステージをミッドデイサービスを挟んで各2回走行。そのうち最終のSS17「ルートラキ2」は、トップ5タイムを記録した選手とマニュファクチャラーにボーナスの選手権ポイントが付与される「パワーステージ」に指定されている。
ラリーは4日間で17本のステージを走行し、その合計距離は323.31km。リエゾン(移動区間)も含めた総走行距離は1488.63kmとなる。

アクロポリス・ラリー・ギリシャのステージマップ。舞台はギリシャ中部から南部で移動した。
2025年のアクロポリス・ラリー・ギリシャでは、ヒョンデのオィット・タナックがトヨタのセバスチャン・オジェとの一騎討ちを制して優勝。ラフな路面や高い気温などによりトラブルアクシデントが続出する中、最終日のタナックはペースをコントロール、オジェとの差をキープをしながら走り切った。
【参考】2025年 WRC7戦アクロポリス・ラリー・ギリシャ 結果
1位:O.タナック(ヒョンデ i20N ラリー1)4h12m20.1s
2位:S.オジェ(トヨタ GRヤリス ラリー1)+32.8s
3位:A.フルモー(ヒョンデ i20N ラリー1)+3m09.8s
4位:E.エバンス(トヨタ GRヤリス ラリー1)+3m31.1s
5位:T.ヌーヴィル(ヒヒョンデ i20N ラリー1)+6m09.5s
6位:O.ソルベルグ(トヨタ GRヤリス ラリー2)+10m34.7s
7位:G.グリーンスミス(シュコダ・ファビアRS ラリー2)+11m28.5s
8位:Y.ロッセル(シトロエンC3 ラリー2) +11m43.7s
9位:K.カエタノビッチ(トヨタ GRヤリス ラリー2)+12m56.7s
10位:A.カション(トヨタ GRヤリス ラリー2)+14m19.9s
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27位:K.ロバンペラ(トヨタ GRヤリス ラリー1)+39m08.9s
30位:勝田貴元(トヨタ GRヤリス ラリー1)+44m09.1s
2026年のアクロポリス・ラリー・ギリシャでトヨタは、ランキング上位の5台がフル参戦。一方のヒョンデはティエリー・ヌーヴィル、アドリアン・フルモー、ダニ・ソルドの体制で挑む。



