2026年6月26日(現地時間)、 F1第8戦オーストリアGPがシュピールベルクのレッドブルリンクで開幕する。スペイン・バルセロナから中1週あけて、F1グランプリはレッドブルの本拠地であるオーストリアに移動する。オーストリアGPはスプリントフォーマットで開催されてきたが、2025年からは通常のフォーマットに戻り、金曜日に2回、土曜日に1回の計3回のフリープラクティスセッションの後、土曜日の夕刻に予選、そして日曜日に決勝が行われる。

F1勢力図に変化!? 前戦でハミルトンがフェラーリ移籍後初勝利

前戦バルセロナ・カタロニアGPでは、フェラーリのルイス・ハミルトンがメルセデスの連勝を止める殊勲を挙げて今季初優勝。序盤レースをリードするポールポジションのジョージ・ラッセル(メルセデス)に対して、3ストップ戦略で挑み、バーチャルセーフティカーを利用して最後のピットストップを無事に終えると、ハードタイヤでそのまま自身106勝目のチェッカーを受けた。

連勝中のキミ・アントネッリ(メルセデス)はラッセルをかわして2番手でハミルトンを追っていたが、レース終盤、突然スローダウンしコース脇にマシンを止めた。

これでハミルトンはランキング2番手に浮上、ここからシーズンはどう動くか、今週のオーストリアGPは今シーズンを占う意味でも重要なレースとなる。

画像: 前戦バルセロナ・カタロニアGPで、メルセデスの連勝を止めて、優勝を飾ったフェラーリのルイス・ハミルトン。ハミルトンの優勝はフェラーリ移籍後初。スプリントでの優勝、表彰台はあったが、ようやく決勝レースでフェラーリに勝利をもたらした。

前戦バルセロナ・カタロニアGPで、メルセデスの連勝を止めて、優勝を飾ったフェラーリのルイス・ハミルトン。ハミルトンの優勝はフェラーリ移籍後初。スプリントでの優勝、表彰台はあったが、ようやく決勝レースでフェラーリに勝利をもたらした。

画像: F1勢力図に変化!? 前戦でハミルトンがフェラーリ移籍後初勝利

2026年F1第7戦バルセロナ・カタロニアGP決勝 結果

1位 44 L.ハミルトン(フェラーリ)66周
2位 63 G.ラッセル(メルセデス)+19.561s
3位 1 L.ノリス(マクラーレン)+23.719s
4位 3 M.フェルスタッペン(レッドブル・RBPTフォード)+40.497s
5位 81 O.ピアストリ(マクラーレン・メルセデス)+58.661s
6位 6 I.ハジャー(レッドブル・RBPTフォード)+1L
7位 10 P.ガスリー(アルピーヌ・メルセデス)+1L
8位 430 F.コラピント(アルピーヌ・メルセデス)+1L
9位 30 L.ローソン(レーシングブルズ・RBPTフォード)+1L
10位 41 A.リンドブラッド(レーシングブルズ・RBPTフォード)+1L
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リタイア 14 F.アロンソ(アストンマーティン・ホンダ)
リタイア 18 L.ストロール(アストンマーティン・ホンダ)

2026年F1ドライバーズランキング(第7戦終了時)

1位 12 K.アントネッリ(メルセデス)156
2位 44 L.ハミルトン(フェラーリ)115
3位 63 G.ラッセル(メルセデス)106
4位 16 C.ルクレール(フェラーリ)75
5位 1 L.ノリス(マクラーレン)73
6位 81 O.ピアストリ(マクラーレン)68
7位 3 M.フェルスタッペン(レッドブル)55
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18位 14 F.アロンソ(アストンマーティン・ホンダ)1
−位 18 L.ストロール(アストンマーティン・ホンダ)0

2026年F1コンストラクターズランキング(第7戦終了時)

1位 メルセデス 262
2位 フェラーリ 190
3位 マクラーレン 141
4位 レッドブル 89
5位 アルピーヌ 57
6位 レーシングブルズ 41

ブレーキングと加速を短い間隔で繰り返す「ストップ&ゴー」型サーキット

オーストリアGPの舞台となるのは、シュタイアーマルク州の緑あふれるのどかな丘の中にあるレッドブルリンク。かつてはエステルライヒリンク、A1リンクなどと呼ばれたが、コース改修に伴い、レッドブルリンクという名称となった。

コース全長は4318mと短く、しかもコーナー数がわずか10と少ないため、F1マシンはわずか1分ちょっとで周回する。また標高の最高地点と最低地点の差が63.5mと大きく、第1セクターは2本のストレートを含む上り坂、第2セクターは第3ターンの急ブレーキングから始まり、その後は第7ターンの入り口まで下り坂となり、そこから再び緩やかな上り坂、さらに最長ストレートと最後の2つの高速コーナーまでまた下り坂となるなど、ブレーキングと加速を短い間隔で繰り返す「ストップ&ゴー」型のダイナミックなレイアウトとして知られている。

重要なポイントが標高の高さで、600mを超える高地では空気密度が低くなるため、マシンのダウンフォースが減少。エアロダイナミクスの設定が重要なカギとなる。

パワーユニットにとってはターボチャージャーへの負荷が大きくなるが、今季からターボチャージャーをアシストするMGU-Hが廃止されため、ターボチャージャーとエンジンを最適な状態で機能させることが難しくなる。また、この週末は気温が高くなることが予想されており、冷却も大きな要素となる。

上述のとおりダウンフォースが少ないためスリップが増える傾向にあり、トラクションがかかる区間でリアタイヤへの負荷が大きく、下り勾配でのブレーキング時にはフロントタイヤへの負担がかかる。

画像: レッドブルリンクという名称からわかるように、ここはレッドブルのホームサーキット。年間を通じて多くのレースやイベントが開催されることで、路面には十分なラバーが乗っており、グリップレベルは高い。さらに、グランプリ期間中はサポートレースも多く、路面コンディションは大きく向上し、それに伴ってマシン性能も引き出されていく。

レッドブルリンクという名称からわかるように、ここはレッドブルのホームサーキット。年間を通じて多くのレースやイベントが開催されることで、路面には十分なラバーが乗っており、グリップレベルは高い。さらに、グランプリ期間中はサポートレースも多く、路面コンディションは大きく向上し、それに伴ってマシン性能も引き出されていく。

画像: レッドブルリンクのコース図。2本の長いストレート、少ないコーナー、「ストップ&ゴー」型のレイアウトで、パワーとトラクションが問われる。

レッドブルリンクのコース図。2本の長いストレート、少ないコーナー、「ストップ&ゴー」型のレイアウトで、パワーとトラクションが問われる。

ピレリの分析「今年は1ストップ戦略を選択するチームが増える可能性も」

昨年2025年のオーストリアGPでは、大半のチームが2ストップ戦略を採用し、ミディアム→ハード→ミディアムの2ストップが勝利戦略となった。

レースはキミ・アントネッリ(メルセデス)とマックス・フェルスタッペン(レッドブル)の接触による両者リタイアから始まり、マクラーレン勢がフェラーリ勢を引き離しての一騎討ちという展開となったが、ランド・ノリスがチームメイトのオスカー・ピアストリを従えて優勝を飾った。

画像: 昨年のオーストリアGPではマクラーレンが1-2フィニッシュを飾った。

昨年のオーストリアGPではマクラーレンが1-2フィニッシュを飾った。

画像: 昨年のオーストリアGPのタイヤ戦略。最も効果的な戦略は2ストップだった。

昨年のオーストリアGPのタイヤ戦略。最も効果的な戦略は2ストップだった。

【参考】2025年F1第11戦オーストリアGP決勝 結果

1位 4 L.ノリス(マクラーレン・メルセデス)70周
2位 81 O.ピアストリ(マクラーレン・メルセデス) +2.695s
3位 16 C.ルクレール(フェラーリ) +19.820s
4位 44 L.ハミルトン(フェラーリ)+29. 020s
5位 63 G.ラッセル(メルセデス)+62.396s
6位 30 L.ローソン(レーシングブルズ・ホンダRBPT)+67.754s
7位 14 F.アロンソ (アストンマーティン・メルセデス)+1L
8位 5 G.ボルトレート(キックザウバー・フェラーリ)+1L
9位 27 N.ヒュルケンベルグ(キックザウバー・フェラーリ)+1L
10位 31 E.オコン(ハース・フェラーリ) +1L
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16位 22 角田裕毅(レッドブル・ホンダRBPT)+2L
ファステストラップ 81 O.ピアストリ(マクラーレン・メルセデス)

タイヤを供給するピレリは「2026年もハード=C3、ミディアム=C4、ソフト=C5のタイヤを選択しました。路面はここ数年、再舗装されていないので、タイヤに熱が入りやすい状況になっていますが、タイヤにかかる横方向の力は大きくなく、全体的な摩耗は限られています。ただ、6月下旬のオーストリアは高温になることがあり、条件によってはバルセロナに近い暑さとなる可能性もあるため、タイヤの温度を管理することも重要なります。2025年は2ストップが勝利戦略となりましたが、最新のタイヤは性能の安定性が向上していることから、今年は1ストップ戦略を選択するチームもあるでしょう」と分析している。

画像: オーストリアGP開幕を前にピレリが公開した分析データ。

オーストリアGP開幕を前にピレリが公開した分析データ。

第8戦オーストリアGPは6月26日13時30分(日本時間20時30分)から始まるフリー走行で開幕、予選は6月27日16時(日本時間23時)、決勝は6月28日15時(日本時間22時)にスタートする。

2026年F1第8戦オーストリアGP タイムスケジュール

フリー走行1回目:6月26日13時30分〜14時30分(日本時間20時30分〜21時30分)
フリー走行2回目:6月26日17時〜18時(日本時間6月28日0時〜01時)
フリー走行3回目:6月27日12時30分〜13時30分(日本時間19時30分〜20時30分)
予選:6月27日16時〜17時(日本時間23時〜24時)
決勝(71周):6月28日15時〜(日本時間22時〜)

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