パワートレーンのスペックこそ変わってはいないが・・・
いかにもアルファロメオらしい顔つきに、キュッと締まりながら逞しいトナーレのプロポーションは走りの良さを予感させる。全幅こそ1.8mを超えるが、全長は4.5mあまりにおさえられ、最近の日本メーカーのミドルサイズSUVに比べれば扱いやすそうだ。
コクピットに乗り込めば、双眼鏡風のメーターパネルや10.25インチのタッチスクリーンなど、従来型と変わらないようだが、ATセレクターがレバー式からダイヤル式になった。最近のステランティス車はインパネ下側にボタン式のATセレクターを配するモデルが増えたが、これは個人的にはあまり好きになれない。だが、このダイヤル式はブラインドでも操作できるので扱いやすい。今後は、こちらを増やしてもらえるとありがたいのだが・・・。

ドライバーオリエンテッドでスタイリッシュなインパネ。エンジンON/OFFスイッチはハンドルに備わる。10.25インチのタッチスクリーンも扱いやすい。
パワートレーンはエンジン/モーターともスペックは変わっていない。だが、実際に乗ってみての印象はけっこう違う。じつはエンジン制御を見直して加速性能を高めたり、エンジンとモーターの制御バランスの最適化などでレスポンスの向上を図っているという。今回は従来型と直接乗り比べたわけではないが、発進からの立ち上がり加速は力強く、しかも滑らかだ。エンジンのON/OFFはショックも少なく分かりにくい。
MHEVではあるが、モーターのみの走行も可能だ。今回は真夏の試乗ゆえエアコンは入れっぱなしだったから、モーターで発進しても20km/hほどでエンジンがかかってしまったが、渋滞時のノロノロ走行では40km/hくらいまでモーター走行する。高速走行でも80km/h程度のクルージングならモーター走行が可能だ。ただし、モーター走行状態が続くとエアコンのコンプレッサーが止まるので、真夏の渋滞などでは気をつけたいところ。
アルファロメオ得意の「D.N.A.」ドライブモードスイッチも備わり、D(ダイナミック)では足まわりが少し締まる。ハンドリングは軽快で、このあたりはアルファロメオらしいスポーティさが味わえる。40偏平の20インチタイヤはロードノイズこそ少し大きいが、乗り心地は意外と悪くない。
