レクサス LFA(LEXUS LFA:2009〜2012)
レクサス初のスーパーカーとなる「LFA」は、日産 GTーRとともに、21世紀初頭の日本を代表するスーパースポーツカーといえるだろう。ながらく280psの自主規制があったために本当の意味でのスーパーカーが不毛だった国産車の中で、ようやくの感もあった。
先行開発は20世紀末から始まっており、2003年には最初のプロトタイプが完成。2005年のデトロイト モーターショーでコンセプトカーの「LFーA」がワールドプレミアされ話題を集める。さらには2007年の同ショーでは進化版を発表。2008年の同ショーではロードスターが発表されるなど次々に期待感を煽ったこともあり、多くのクルマ好きがその発表を心待ちにした。
そして2009年の東京モーターショーで、満を持して市販モデルの「LFA」が正式発表された。その車名は、プロトタイプ時代は「Lexus Future Advance」の略といわれていたが、市販時は「Lexus F Sports Apex」の略となった。いずれにしても、レクサスの「F」シリーズの最高峰モデルを意味している。

前後重量配分の最適化とボンネット高を下げるため、ラジエターをリアに移設するほどのこだわりを見せている。
レクサス LFAは、理想的な前後重量配分48:52を実現するためにトランスミッションとデファレンシャルギアを一体化したリアトランスアクスル構造を採用した。通常エンジン側に来る重量物であるトランスミッションをリアに持っていった。またラジエターも後輪後方の左右に設置して重量配分の適正化を図った。
キャビンはカーボンファイバーを使ったモノコックで強化・保護され、ボディパネルも随所にカーボンファイバーが用いられたことで、車両重量は1480kgと、このクラスとしては軽量に抑えられていた。これにより欧州仕様車の最軽量モデルでは2.64kg/psというとてつもないパワー/ウエイト レシオを実現している。

LFA専用にヤマハ発動機と共同で開発された4.8LのV10エンジン。その官能的なエキゾーストノートは、天使の咆哮とさえ言われた。
フロントミッドシップ搭載されるパワーユニットは、LFAのためにヤマハ発動機と共同で新たに開発したV型10気筒DOHCの1LRーGUE型。バンク角は72度とし、V6並みに小型化されたV10エンジンは自然吸気ながら最高出力560psと最大トルク48.9kgmを発生。組み合わされるリア配置のトランスミッションは、最速で0.2秒という速さでシフトアップできる6速AMT(セミAT)を介して後輪を駆動する。
ブレーキは名だたる世界のスポーツカーと同じく、カーボンセラミック製ディスクローターを採用して、そのエンジンパフォーマンスに見合ったストッピングパワーを得ている。
インテリアでは、TFT液晶ディスプレイを採用したメーターや、インパネ中央にもマルチディスプレイを備え、安全&快適装備は充実していた。車内に轟くV10サウンドは、ヤマハの音響技術によってチューンされたもので、これも話題となった。
乗る者を300km/hオーバーの世界に誘うことができた数少ない和製スーパースポーツカー、レクサス LFAは世界限定500台で生産され、日本ではそのうち約200台が販売された。なかなか見かけることはないが、トヨタ 2000GTのように希少な名車として乗り継がれ、語り継がれていくにふさわしいスーパーカーとなっている。

ステアリングホイールを含めて本革を多用し、スポーティというよりもラグジュアリー感が強い。
レクサス LFA 主要諸元
●全長×全幅×全高:4505×1895×1220mm
●ホイールベース:2605mm
●車両重量:1480kg
●エンジン種類:72度V10 DOHC
●総排気量:4805cc
●最高出力:560ps/8700rpm
●最大トルク:48.9kgm/6800rpm
●燃料・タンク容量:無鉛プレミアム・79L
●トランスミッション:6速AMT
●駆動方式:トランスアクスル式FR
●タイヤサイズ:前265/35ZR20、後305/30ZR20



