2026年9月4日〜6日(現地時間)、WEC世界耐久選手権第5戦「ローンスター・ル・マン」 がアメリカ・テキサス州オースティンのサーキット・オブ・ジ・アメリカズで開催される。8週間のサマーブレイクを経て、再び激しいチャンピオン争いが繰り広げられる。

マニュファクチャラーズランキングでは首位トヨタにBMWが肉薄

シーズン4戦を終えて、ル・マンとイモラで優勝したトヨタがマニファクチャラーズチャンピオンシップとドライバーズチャンピオンシップの両方で首位に立っているが、前戦サンパウロで2台そろってノーポイントに終わったことから、タイトル争いは一気に緊迫した状況となっている。

マニュファクチャラーズランキングでは、前戦サンパウロでトヨタがノーポイントに終わった一方でBMWが15号車の優勝に続いて20号車が8位に入賞したことで、トヨタとBMWの差はわずか5ポイントに縮まった。

そしてドライバーズランキングはまさに大混戦。7号車トヨタのコンウェイ/小林可夢偉/デフリースと、20号車BMWのラスト/フラインスが同ポイントで首位に並び、すぐに逆転可能な位置に 51号車フェラーリのグイディ/カラド/ジョビナッツィ、8 号車トヨタのブエミ/ハートレー/平川亮、15号車BMWのマグヌッセン/マルチェッロが続いている。ここからが正念場だ。

今週末の「ローンスター・ル・マン」では、前戦サンパウロで激戦を演じたBMW、フェラーリ、キャデラックを中心に、トヨタを加えた4強の戦いが予想される。

画像: 前戦サンパウロでは激戦となり、BMWがフェラーリ、キャデラックとの見応えある三つ巴の戦いを制した。

前戦サンパウロでは激戦となり、BMWがフェラーリ、キャデラックとの見応えある三つ巴の戦いを制した。

【参考】2026年WEC世界耐久選手権第4戦「サンパウロ6時間」 決勝

1位 15 BMW MハイブリッドV8(マグヌッセン/ファントール/マルチェッロ)242周
2位 51 フェラーリ 499P・フェラーリAFコルセ(グイディ/カラド/ジョビナッツィ) +2.254s
3位 12 キャデラック VシリーズR・ハーツイオタ(ナト/スティーブンス) +6.687s
4位 38 キャデラック VシリーズR・ハーツイオタ(バンパー/ブルデー/エイトケン) +12.666s
5位 83 フェラーリ 499P・AFコルセ(クビサ/イェ/ハンソン)+32.351s
6位 007 アストンマーティン ヴァルキリー(ティンクネル/ギャンブル)+35.566s
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12位 7 トヨタ TR010ハイブリッド(コンウェイ/小林可夢偉/デフリース)+1L
17位 8 トヨタ TR010ハイブリッド(ブエミ/ハートレー/平川亮)+12

【参考】2026年WEC世界耐久選手権マニュファクチャラーズランキング(第4戦終了時)

1位 トヨタ 132
2位 BMW 127
3位 フェラーリ 88
4位 キャデラック 60
5位 アルピーヌ 41
6位 アストンマーティン 40

【参考】2026年WEC世界耐久選手権ドライバーズランキング(第4戦終了時)

1位 コンウェイ/小林可夢偉/デフリース(#7 トヨタ)75
1位 ラスト/フラインス(#20 BMW)75
3位 リンデ(#20 BMW)65
4位 グイディ/カラド/ジョビナッツィ(#51 フェラーリ)57
5位 ブエミ/ハートレー/平川亮(#8 トヨタ)56
6位 マグヌッセン/マルチェッロ(#15 BMW)50
7位 ファントール(#15 BMW)44

あらゆる要素が詰まったチャレンジングなコース設定

WEC第5戦「ローンスター・ル・マン」の舞台となるのはサーキット・オブ・ジ・アメリカズ(Circuit Of The Americas=COTA)。F1のアメリカGP開催で知られるこのサーキットは、1コーナーへ向かう急な登り坂とその後に続く連続し流れるような高速コーナーが特徴的だが、地形を生かしたアップダウン、様々な種類のコーナー、テクニカルな最終セクター時速300km以上から約時速60kmまで減速するターン12など、あらゆる要素が詰まったチャレンジングな設定となっている。

設計はヘルマン・ティルケによるもので、1周5.513kmの反時計回りの高低差のあるコースは、パワーと空力性能とともに高いブレーキ性能も要求する。コース幅は広く、各マシンごとにセッティングが微妙に異なるため、オーバーテイクは頻繁に見られる。また9月になったとはいえ、テキサスの夏の暑さ、タイヤマネージメントも大きなポイントになる。

「ローンスター」はテキサス州の愛称で、州旗にも「ひとつ星」が描かれている。これに伝統的な耐久レースの象徴である「ル・マン」を組み合わせて、「ローンスター・ル・マン=テキサスの耐久レース」であることを示している。

画像: サーキット・オブ・ジ・アメリカズのコース。高速コーナーやロングストレートがある一方で、低速コーナーも多く、地形を生かしたレイアウトはアップダウンに富んでいる。ここでは様々な種類のコーナーにあわせた最適な車両セットアップを見出すことが重要となる。

サーキット・オブ・ジ・アメリカズのコース。高速コーナーやロングストレートがある一方で、低速コーナーも多く、地形を生かしたレイアウトはアップダウンに富んでいる。ここでは様々な種類のコーナーにあわせた最適な車両セットアップを見出すことが重要となる。

画像: サーキット・オブ・ジ・アメリカズのコースレイアウト。反時計回りの5513mの全長スに、多種多様な20のコーナーが配される難易度の高いコース。ラップ後半のテクニカルなセクターは難所のひとつ。

サーキット・オブ・ジ・アメリカズのコースレイアウト。反時計回りの5513mの全長スに、多種多様な20のコーナーが配される難易度の高いコース。ラップ後半のテクニカルなセクターは難所のひとつ。

日本時間9月7日早朝、6時間耐久レースの決勝がスタート

今年の「ローンスター・ル・マン」ハイパーカークラスには、トヨタ2台、キャデラック2台、BMW2台、フェラーリ3台、プジョー2台、アルピーヌ2台、アストンマーティン2台、ジェネシス2台、合計17台のハイパーカーが出場する。

2026年WEC第5戦「ローンスター・ル・マン」 ハイパーカークラス エントリーリスト

007 アストンマーティン ヴァルキリー/アストンマーティン トールチーム
009 アストンマーティン ヴァルキリー/アストンマーティン トールチーム
7 トヨタTR010ハイブリッド/トヨタレーシング
8 トヨタTR010ハイブリッド/トヨタレーシング
12 キャデラックVシリーズR/キャデラック ハーツチームイオタ
15 BMW M ハイブリッド V8/BMW Mチーム WRT
17 ジェネシス GMR-001-ハイパーカー/ジェネシス マグマ レーシング
19 ジェネシス GMR-001-ハイパーカー/ジェネシス マグマ レーシング
20 BMW M ハイブリッド V8/BMW Mチーム WRT
35 アルピーヌA424/アルピーヌエンデュランスチーム
36 アルピーヌA424/アルピーヌエンデュランスチーム
38 キャデラックVシリーズR/キャデラック ハーツチームイオタ
50 フェラーリ499P/フェラーリAFコルセ
51 フェラーリ499P/フェラーリAFコルセ
83 フェラーリ499P/AFコルセ
93 プジョー9X8/プジョートタルエナジーズ
94 プジョー9X8/プジョートタルエナジーズ

画像: 前戦サンパウロでノーポイントに終わったトヨタにとって、オースティンはまさに正念場。今季3勝目、ランキング首位キープを狙う。

前戦サンパウロでノーポイントに終わったトヨタにとって、オースティンはまさに正念場。今季3勝目、ランキング首位キープを狙う。

「ローンスター・ル・マン」は9月4日に90分間のフリー走行を2回、翌日の5日には、午前中に1時間の最終練習走行が行われ、その後にスターティンググリッドを決定するための予選とハイパーポールが15時40分(日本時間では6日午前5時40分)から実施される。6時間の決勝レースは6日13時(日本時間7日午前3時)にスタートが切られる。

2026年WEC第5戦「ローンスター・ル・マン」 タイムスケジュール

フリー走行1回目:9月4日11時30分〜(日本時間9月5日01時30分〜)
フリー走行2回目:9月4日16時〜(日本時間9月5日06時〜)
フリー走行3回目:9月5日11時〜(日本時間9月6日01時〜)
ハイパーカー予選:9月5日15時40分〜(日本時間9月6日05時40分〜)
ハイパーカーハイパーポール:9月5日16時〜(日本時間9月6日06時〜)
決勝:9月6日13時〜(日本時間9月7日03時〜)

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