圧倒的な静粛性の高さは優れもの
新型エルグランドは2025年のジャパンモビリティショーで公開されたプロトタイプから、ショー会場やテストコースなどで何回も実車を見てきたが、公道上で初めて見ると、その佇まいには存在感がある。従来型より全体的にサイズアップされ、とくに全高は160mmも高められたので迫力を増している。なんといっても特徴的な「組子」のフロントグリルは好き嫌いが分かれそうだが、光りものを使わず「オラオラ」的な印象を与えないので、個人的には悪くないかなと思う。
運転席は従来型からアイポイントが76mm高められ、水平基調のインパネとも相まって視界は良い。今回の試乗では都会の狭い道を走ることはなかったが、サイズが分かりやすいのでそれほど気にはならないだろう。インパネの14.3インチ×2の大型統合インターフェース ディスプレイは、ユーザーの高年齢化も意識してか文字の表示が大きめで視認性は高い。

インターフェースは視認性/操作性とも良い。運転席左右に大型アームレストを備え、ハンズオフ走行ではくつろいだ姿勢で疲労を回復することができるという。
ハンドルの左右スポークに備わるスイッチでディスプレイの表示を変更できるが、このあたりは従来の日産車と大きくは変わらないので扱いやすい。ただし、シフトセレクターは最近の日産車に共通のプッシュボタン式。運転中に操作することは少ないが、ブラインド操作しにくいから個人的には好みではないのだが・・・。とはいえ、Dボタンをプッシュしてスタート。
真夏の試乗ゆえ、発進時はエアコンが全開で作動していたため吹き出し音がかなり大きかった。そこで試しにエアコンをOFFにしてみたたところ、車内は静寂に包まれた。新世代アクティブノイズコントロールや高性能遮音ガラス、高遮音ボディの効果は絶大だ。1.5L 直3ターボエンジンで発電し、前後の2モーターで駆動する第3世代のe-POWERと電動駆動の四輪制御技術「e-4ORCE」に、電子制御の連続可変ダンパーを組み込んだ「インテリジェントダイナミックサスペンション」も採用した新型エルグランドの走りは、まさに「リミットレス グランドツアラー」だ。

1.5L 直3ターボエンジンとモーターを組み合わせたe-POWERに、後輪もモーターで駆動するe-4ORCEを組み合わせ、システム総合では500Nm以上のトルクを発生。
