文:スマートモビリティJP編集部
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BEVとしての機能性がウリの軽トラ
近年、軽バンを中心に軽商用車の電動化が進む一方、軽トラックのBEVは選択肢が限られてしまうのが現状だ。そんな中、商用EVを手がける京都のスタートアップ「フォロフライ」が軽トラBEV「FKT」を発表し、受注を開始した。
「FKT」は、軽自動車規格の最大積載量350kgを維持しつつ、静粛性や低振動、走行時の排出ガスゼロといったBEVならではの特性を備えたモデルで、コスモMyカーリースのビジネス向けBEV軽バン「ASF2.0」を手がけるASF社との共同開発により誕生した。

電動の軽トラ「FKT」。
ちなみに、「ASF2.0」と今回登場した「FKT」は、フロントグリルやヘッドライト、フロントからサイドにかけて伸びるキャラクターラインなど、荷台以外の部分はほぼ瓜二つといった印象を受けるほどよく似ている。
「FKT」は軽トラックに求められる積載性を重視し、軽自動車の最大積載量350kgを確保している。荷台床面の高さも660mmと一般的な軽トラと変わらず、オプションとして専用の荷箱を架装した「FKT-B(エフケーティ・ビー)」も用意されている。

オプションで設定される「FKT-B」。荷台部分に荷箱を仮装している。
ただし、荷台は長さ1669mm、幅1380mmと狭く、荷台の拡張機能もなさそうなので、サブロク板を積むのは難しいだろう。また、AWDの設定がなく、2WDのみの提供となるため、未舗装路や勾配のある場所での利用には注意が必要だ。

長さ1669mm、幅1380mmの荷台を備える。
30kWhリン酸鉄リチウムイオン電池により航続距離225kmを実現し、市街地の配送やエリア内の巡回程度の利用であれば、日中に充電することなく業務を終えられる。また、1時間で満充電になる急速充電にも対応しており、長距離運用であっても出先でバッテリー残量を回復できるのは嬉しいポイントだ。
さらに、前方・後方の衝突被害軽減ブレーキや車線逸脱警報機能、ESC(電子式横滑り防止装置)、障害物警報機能(前方・後方)、バックカメラ、坂道発進サポート機能、運転席・助手席SRSエアバッグなどの安全装備を標準搭載。加えて、AC100V電源も車室内に備え、電動工具や投光器を現場でそのまま使用できるほか、非常用電源としても機能する。

キャビンのAC100V電源から電動工具や投光器に電力を供給できる。
気になる車両価格は非公表で、問い合わせに対する個別対応で教えてもらえるという。事業用の購入には、最大87万3000円の補助金が適用され、夜間充電プランなどを活用することでトータルコストでガソリン車と同等水準で運用できるようだ。1kmあたりの電気代は約2.7〜3円に抑えられ、年間1万2500km(1日50km×年250日)を走る場合、燃料費の削減額は年間9万円以上が見込める。
フォロフライ FKT 主要諸元
全長×全幅×全高 :3395×1475×1980mm
ホイールベース :2430mm
最小回転半径 :4.4m
荷台寸法(長×幅×高) :1669×1380×370mm
車両重量 :1080kg
最高出力 :30kW
最大トルク :120Nm
バッテリー総電力量 :30kWh
充電時間 :AC(普通充電 6kW)約5時間/DC(急速充電)約1時間
WLTCモード航続距離 :225km
駆動方式 :2WD
タイヤサイズ :145R12 LT 8PR 86/84S
車両価格 :オープン価格
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