文:Webモーターマガジン編集部
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クルマの総合力が問われるコースだが、とんでもない暑さになる可能性も
2017年以来、9年の空白期間を経て、セパン・インターナショナル・サーキットが再びF1グランプリの開催地として帰ってくる。4月に開催できなかったバーレーンGPが、マレーシアで行われることになったのだ。
クアラルンプールから数kmの場所に位置するセパン・サーキットは、F1開催のために1993年に完成したレーシングコース。当時、新世代の常設サーキットの先駆けとして誕生、その後、上海やバーレーン、トルコ、アブダビなど同様のサーキットが建設されたが、セパンはサーキットの新たな基準を打ち立てる存在となり、実際に1999年から2017年まで19回にわたりマレーシアGPが開催された。
全長5.543kmのコースには、2本の長いストレートと高速コーナー、中速のS字、ヘアピンが巧みにレイアウトされ、クルマの総合力が問われるバランスのとれた設定となっている。ここでは見応えのあるレースが繰り広げられ、流れるようなコーナーが連続するレイアウトやオーバーテイクのチャンスの多さがドライバーから高く評価されてきた。
近年、このサーキットではいくつかの改修が行われ、2023年にはターン6からターン12までの区間が再舗装され、F1グランプリ開催が決定した9月初旬からは、アスファルトの凹凸を取り除くための追加的な路面作業が行われた。
各チームにとっては、初めてのサーキットではないにしても、データが少ないという問題に直面する。2017年以来、F1グランプリが開催されていないことから、有用な参考データはごくわずか。そのため、金曜日のフリー走行は通常以上に重要な意味を持ち、チームは適切なマシンバランスを見極め、タイヤの挙動を評価することになる。
天候がさらなる難題となる可能性もある。セパン・サーキットはほぼ赤道に直下に位置するため年間を通じて高温多湿で、その強烈な暑さ、高い湿度、そして熱帯特有のスコールがこれまでもマレーシアGPを特徴づけてきたが、10月初旬のこの時期はとくにスコールへの注意が必要だ。

セパン・インターナショナル・サーキットの全景。13万人の観客を収容できるキャパシティを持ち、長いメインストレートを一望できるグランドスタンドや近代的なピットをはじめ、ホスピタリティ施設も充実。

セパン・インターナショナル・サーキットのコース図。全長は5.543km。長いストレートと高速コーナーが組み合わされ、とくにターン5からの高速S字コーナー、ターン7から8の右複合コーナーが続く第2セクションは、マシンのバランスや空力性能が問われる。
ピレリの分析「前後両アクスルのタイヤの温度管理が課題」
シーズン後半戦が始まったオランダGPから7週で5戦めという過密スケジュールの中、大きなパフォーマンスアップは難しい状況で、ランキング首位を独走するメルセデスを、フェラーリ、レッドブル、マクラーレンが追う展開は変わらないだろう。
オランダGP以降の優勝者は、ノリス(マクラーレン)、アントネッリ(メルセデス)。アントネッリ(メルセデス)、ラッセル(メルセデス)と続いている。

前戦アゼルバイジャンGPでシースン3勝目をあげたメルセデスのジョージ・ラッセル。まだまだ逆転チャンピオンの可能性は十分に残っている。
【参考】2026年F1第15戦アゼルバイジャンGP決勝 結果
1位 63 G.ラッセル(メルセデス)51周
2位 3 M.フェルスタッペン(レッドブル・RBPTフォード)+0.196s
3位 6 I.ハジャー(レッドブル・RBPTフォード)+10.704s
4位 16 C.ルクレール(フェラーリ)+14.136s
5位 12 K.アントネッリ(メルセデス)+14.512s
6位 44 L.ハミルトン(フェラーリ)+22.382s
7位 41 A.リンドブラッド(レーシングブルズ・RBPTフォード)+31.159s
8位 31 E.オコン(ハース・フェラーリ)+31.159s
9位 87 O.ベアマン(ハース・フェラーリ)+31.929s
10位 55 C.サインツ(ウイリアムズ・メルセデス)+32.416s
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リタイア 14 F.アロンソ(アストンマーティン・ホンダ)
リタイア 18 L.ストロール(アストンマーティン・ホンダ)
【参考】2026年F1ドライバーズランキング(第15戦終了時)
1位 12 K.アントネッリ(メルセデス)302
2位 63 G.ラッセル(メルセデス)236
3位 44 L.ハミルトン(フェラーリ)199
4位 1 L.ノリス(マクラーレン)186
5位 16 C.ルクレール(フェラーリ)179
6位 3 M.フェルスタッペン(レッドブル)163
7位 81 O.ピアストリ(マクラーレン)120
8位 6 I.ハジャー(レッドブル)86
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19位 14 F.アロンソ(アストンマーティン・ホンダ)3
21位 18 L.ストロール(アストンマーティン・ホンダ)0
【参考】2026年F1コンストラクターズランキング(第15戦終了時)
1位 メルセデス 538
2位 フェラーリ 378
3位 マクラーレン 306
4位 レッドブル 263
5位 レーシングブルズ 83
6位 アルピーヌ 68
バーレーンGPイン・マレーシア開幕を前に、タイヤを供給するピレリは「クアラルンプールのF1復帰にあたり、C2=ハード、C3=ミディアム、C4=ソフトの3種類のコンパウンドを選択しました。この選択はセパンの摩耗性の高い路面を考えると、やや攻めたものとなっています。その狙いは、チームに幅広い戦略の選択肢を提供するとともに、1ストップと2ストップのどちらの戦略も有効にすることにあります。金曜日の段階ではグリップが低いと予想されますが、走行を重ねてラバーが路面に付着するにつれ、週末を通じてグリップは徐々に向上していくはずです。チームにとっての大きな課題のひとつは、前後両アクスルのタイヤの温度管理となるでしょう」と分析している。

バーレーンGPイン・マレーシアを前にピレリが公開した分析データ。
第16戦バーレーンGPイン・マレーシアは10月2日12時30分(日本時間13時30分)から始まるフリー走行で開幕する。
2026年F1第16戦バーレーンGPイン・マレーシア タイムスケジュール
フリー走行1回目:10月2日12時30分〜13時30分(日本時間13時30分〜14時30分)
フリー走行2回目:10月2日16時〜17時(日本時間17時〜18時)
フリー走行3回目:10月3日12時30分〜13時30分(日本時間13時30分〜14時30分)
予選:10月3日16時〜17時(日本時間17時〜18時)
決勝(56周):10月4日15時〜(日本時間16時〜)




