2026年10月16日〜18日(現地時間)、WEC世界耐久選手権第7戦「バルセロナ6時間」がスペインのカタロニア・サーキットで行われる。全8戦で争われる2026年WECシリーズも残り2戦、地域情勢の影響により、予定されていた中東ラウンドのカタールとバーレーンに代わり、スペインのバルセロナとイタリアのモンツァで最後の2レースが開催されることになった。

文:Webモーターマガジン
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トヨタがシリーズをリードするも上位勢のポイントは接近

前戦「富士6時間」では8号車トヨタ(ブエミ/ハートレー/平川亮) が終盤の大逆転で優勝。開幕戦イモラ6時間以来となる今季2勝目をあげて、ドライバーズランキング首位へ浮上した。さらに、7号車トヨタ(コンウェイ/小林可夢偉/デ・フリース)も8位に入賞して、10ポイント差でシーズン2位につけており、トヨタの2台がリードする形で第7戦「バルセロナ6時間」を迎える。

一方、マニュファクチャラーズランキングでもトヨタは唯一シーズン3勝をマークして首位をキープ。2位BMWとの差を23ポイントに拡大し、タイトル争いを優位に進めている。ただ、そのポイント差は圧倒的なものではなく、第7戦「バルセロナ6時間」の結果次第では、最終戦を大混戦で迎えることになるかもしれない。「バルセロナ6時間」はタイトルの行方を占う意味でも重要な一戦となる。

とくにドライバーズ部門は上位勢のポイントが接近しており、まだまだ予断は許されない状況。最終戦に向けて優位な位置を確保するために、各チームはできるだけ多くのポイントを持ち帰る必要がある。

画像: 前戦「富士6時間」で劇的な優勝を飾ったトヨタ8号車TR010ハイブリッド。セバスチャン・ブエミが8番グリッドからスタートドライバーを務め、ブレンドン・ハートレー、そして平川亮とつないで6時間を戦った。

前戦「富士6時間」で劇的な優勝を飾ったトヨタ8号車TR010ハイブリッド。セバスチャン・ブエミが8番グリッドからスタートドライバーを務め、ブレンドン・ハートレー、そして平川亮とつないで6時間を戦った。

【参考】2026年WEC世界耐久選手権第6戦「富士6時間」 決勝

1位 8 トヨタ TR010ハイブリッド(ブエミ/ハートレー/平川亮)203周
2位 36 アルピーヌA424(マコウイッキ/グーノン/マルタン)+0.591s
3位 15 BMW M ハイブリッド V8(マグヌッセン/マルチェッロ/ヴァントール)+6.415s
4位 35 アルピーヌA424(ダ・コスタ/ミレジ/ハプスブルグ)+7.699s
5位 38 キャデラック VシリーズR(バンパー/ブルデー/エイトケン)+8.142s
6位 94 プジョー9X8(マルテ/ジャコブソン/プルシャール)+10.176s
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8位 7 トヨタ TR010ハイブリッド(コンウェイ/小林可夢偉/デ・フリース)+14.208s

【参考】2026年WEC世界耐久選手権ドライバーズランキング(第6戦終了時)

1位 ブエミ/ハートレー/平川亮(#8 トヨタ)89
2位 コンウェイ/小林可夢偉/デ・フリース(#7 トヨタ)79
3位 ラスト/フラインス(#20 BMW)75
4位 マグヌッセン/マルチェッロ(#15 BMW)69
5位 リンデ(#20 BMW)65
6位 ヴァントール(#15 BMW)63
7位 グイディ/カラド/ジョビナッツィ(#51 フェラーリ)59

【参考】2026年WEC世界耐久選手権マニュファクチャラーズランキング(第6戦終了時)

1位 トヨタ 169
2位 BMW 146
3位 フェラーリ 115
4位 アルピーヌ 96
5位 キャデラック 80
6位 アストンマーティン 64

【参考】2026年WEC世界耐久選手権スケジュール/優勝車

第1戦:4月19日/イモラ6時間(イタリア)/優勝8号車トヨタ
第2戦:5月9日/スパフランコルシャン6時間(ベルギー)/優勝20号車BMW
第3戦:6月13-14日/ル・マン24時間(フランス)/優勝7号車トヨタ
第4戦:7月12日/サンパウロ6時間(ブラジル)/優勝15号車BMW
第5戦:9月6日/ローンスター・ル・マン(アメリカ)/優勝50号車フェラーリ
第6戦:9月27日/富士6時間(日本)/優勝8号車トヨタ
第7戦:10月18日/バルセロナ6時間(スペイン)
第8戦:11月8日/モンツァ6時間(イタリア)

WECのレースがバルセロナで開催されるのは初めて

第7戦「バルセロナ6時間」の舞台となるのは、バルセロナ郊外にあるカタロニア・サーキット(正式名称はシルクィート・デ・バルセロナ・カタロニア=Circuit de Barcelona-Catalunya)。

F1グランプリをはじめ、さまざまなレースやプレシーズンテストが行われる世界的に知られたサーキットで、多くのドライバーがこのコースを経験しているが、ここでWECのレースが開催されるのは初めて。しかも急遽代替開催が決まったことから、マシンをセッティングするチームにとっては未知の部分も多い。チームとしては、まずは決勝に向けて最適なセットアップの方向を見つけることが重要な作業になる。

このコースの特徴は、全長4.657kmの中に、ありとあらゆるタイプのコーナーや長い直線など、さまざまな要素が揃っていること。マシンの総合力が問われるコースレイアウトを持っていることから、「ここで速いマシンはどこでも速い」と言われる。エアロダイナミクスを重要視される一方で、高速・中速・低速コーナーが複雑に組み合わされ、しかもアップダウンもあり、タイヤは大きな横方向の荷重がかかることも指摘されている。

6月にはF1バルセロナ・カタロニアGPがこのサーキットで行われ、路面温度が53度に達する暑いコンディションの中、バーチャルセーフティカー導入のタイミングを活かしたフェラーリのルイス・ハミルトンが3ストップを成功させて優勝を飾っている。

画像: カタロニア・サーキットは、1991年の開設以来、F1をはじめ、さまざまなレースが開催されてきた名コース。温暖な気候、マシンの総合力が問われるコースレイアウトもあって、プレシーズンテストも行われる。

カタロニア・サーキットは、1991年の開設以来、F1をはじめ、さまざまなレースが開催されてきた名コース。温暖な気候、マシンの総合力が問われるコースレイアウトもあって、プレシーズンテストも行われる。

画像: カタロニア・サーキットのコースレイアウト。4.657kmのコースに、ありとあらゆるタイプの14のコーナー(右コーナー8つ、左コーナー6つ)が配される。

カタロニア・サーキットのコースレイアウト。4.657kmのコースに、ありとあらゆるタイプの14のコーナー(右コーナー8つ、左コーナー6つ)が配される。

「バルセロナ6時間」ハイパーカークラスには、トヨタ2台、キャデラック2台、BMW2台、フェラーリ3台、プジョー2台、アルピーヌ2台、アストンマーティン2台、ジェネシス2台、合計17台のハイパーカーが出場する。

画像: ハイパーカークラスには、8メーカー17台のマシンが出走。今季ここまでトヨタが3勝、BMWが2勝、フェラーリが1勝あげているが、レースでは緊迫した戦いが続いている。

ハイパーカークラスには、8メーカー17台のマシンが出走。今季ここまでトヨタが3勝、BMWが2勝、フェラーリが1勝あげているが、レースでは緊迫した戦いが続いている。

2026年WEC第7戦「バルセロナ6時間」ハイパーカークラス エントリーリスト

007 アストンマーティン ヴァルキリー/アストンマーティン トールチーム
009 アストンマーティン ヴァルキリー/アストンマーティン トールチーム
7 トヨタTR010ハイブリッド/トヨタレーシング
8 トヨタTR010ハイブリッド/トヨタレーシング
12 キャデラックVシリーズR/キャデラック ハーツチームイオタ
15 BMW M ハイブリッド V8/BMW Mチーム WRT
17 ジェネシス GMR-001-ハイパーカー/ジェネシス マグマ レーシング
19 ジェネシス GMR-001-ハイパーカー/ジェネシス マグマ レーシング
20 BMW M ハイブリッド V8/BMW Mチーム WRT
35 アルピーヌA424/アルピーヌエンデュランスチーム
36 アルピーヌA424/アルピーヌエンデュランスチーム
38 キャデラックVシリーズR/キャデラック ハーツチームイオタ
50 フェラーリ499P/フェラーリAFコルセ
51 フェラーリ499P/フェラーリAFコルセ
83 フェラーリ499P/AFコルセ
93 プジョー9X8/プジョートタルエナジーズ
94 プジョー9X8/プジョートタルエナジーズ

WEC第7戦「バルセロナ6時間」 は、10月16日金曜日の2回の90分間にわたる公式練習セッションで幕を開け、10月17日土曜日の15時40分から行われるハイパーカーの予選とハイパーポールでスターティンググリッドを決定。決勝レースは10月18日日曜日12時にスタートが切られる。

2026年WEC第7戦「バルセロナ6時間」 タイムスケジュール

フリー走行1回目:10月16日金曜日11時30分〜(日本時間18時30分〜)
フリー走行2回目:10月16日金曜日16時30分〜(日本時間23時30分〜)
フリー走行3回目:10月17日土曜日12時40分〜(日本時間19時40分〜)
ハイパーカー予選:10月17日土曜日15時40分〜(日本時間22時40分〜)
ハイパーカーハイパーポール:10月17日土曜日16時〜(日本時間23時〜)
決勝:10月18日日曜日12時〜18時(日本時間19時〜25時)

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