ルノー・ジャポンが主催する2009年から始まったオーナー参加型イベント「カングージャンボリー」。毎年1000台をゆうに超えるルノー カングーが集まり、当日早朝に山中湖畔で発生する「カングー行列」は、もはやイベントの風物詩。入場列に並ぶ参加者は入場待ちにイライラするどころか、どこまでも続くカングーのお尻を眺めてニヤニヤしているほど。そんな、カングーが大好きすぎるオーナーが全国から集まるイベントの模様をお伝えします。

文・写真:福田祐一郎
▶▶▶写真はこちら|カングージャンボリー2026【画像14枚】

現行カングーが一気に増えた「カングージャンボリー2026」

実はレポートを担当する私もカングーに乗っておりまして、購入翌年の2013年からカングージャンボリーに毎回参加。家族でフリーマーケットに出店した年もあったりしましたが、今年は『モーターマガジン』編集長K5氏から「カングージャンボリーに行くんスか?」と聞かれ、「地元の知り合いと一緒に参加してくるので、よかったら写真撮ってきますよ~」と、ふたつ返事で引き受けた次第。

そんなワケで、いつもは「取材者側」なのですが、今回はフツーにエントリーしているカングーユーザー視点でのイベントレポートをお届けしたいと思います。

11月1日(日)AM6時、ほぼ開門時間と同時に地元のカングー乗りの仲間と並んで入場。朝方は富士山に雲ひとつかかっておらず、2日前に初冠雪したばかりの富士山が朝焼けした雄姿を拝むことができました。

画像: カングーのうしろに朝日に輝く富士山がクッキリと見えます。カングージャンボリーにはここ10年くらい毎回参加していますが、ここまでキレイに見えたのは初めてです(こちら、ルノー・ジャポン提供の写真なのですが、偶然にも自分のクルマが写っていたりしますw)。

カングーのうしろに朝日に輝く富士山がクッキリと見えます。カングージャンボリーにはここ10年くらい毎回参加していますが、ここまでキレイに見えたのは初めてです(こちら、ルノー・ジャポン提供の写真なのですが、偶然にも自分のクルマが写っていたりしますw)。

18回目の開催となる今回は好天に恵まれ、ルノー・ジャポンの公式発表によると参加台数は1412台とのこと(カングー以外の参加車両を含む)。会場を見回してみると、今年は現行モデルの参加が特に多いように感じます。デビューから3年経った現行カングーの比率が年々増えていくことは当然ではあるのですが、特に2026年は7人乗りの「グランカングー」の正式導入や魅力的なカラーの限定車「クルール」の矢継ぎ早のリリースもあって、加速度的に現行モデルの参加台数が増えた印象です。

画像: 今回、一気に参加台数(「率」も)が増えた印象の現行カングー(写真に写っているだけでも相当います)。柔らかいデザインの先代に比べてスクエア調のデザインに変わったものの、さすがカングー一族の3代目。未塗装の黒いバンパーが似合います。

今回、一気に参加台数(「率」も)が増えた印象の現行カングー(写真に写っているだけでも相当います)。柔らかいデザインの先代に比べてスクエア調のデザインに変わったものの、さすがカングー一族の3代目。未塗装の黒いバンパーが似合います。

ステージではモータージャーナリストの竹岡圭さんが総合司会を担当し、姉妹ユニット「チャラン・ポ・ランタン」や双子ラッパー「上鈴木兄弟」によるライブステージが行われ、ステージを囲むエリアにはカングーのカスタマイズカーがズラリと並び、フードブースではさまざまな食べ物を楽しむことができるようになっていました。

画像: ルノー・ジャポンの執行役員であるフレデリック・ブレンさん(中央)をチャラン・ポ・ランランのおふたり、上鈴木兄弟のおふたりが囲む。司会はおなじみの竹岡圭さん(左)と岡田朗さん(右)。

ルノー・ジャポンの執行役員であるフレデリック・ブレンさん(中央)をチャラン・ポ・ランランのおふたり、上鈴木兄弟のおふたりが囲む。司会はおなじみの竹岡圭さん(左)と岡田朗さん(右)。

画像: カングーの積載能力をより高めるルーフキャリアと日除けのサイドオーニングを装着したキャンプ仕様のカングー。車内は大人2人はゆったりと寝られるベッドキットが装着されている。

カングーの積載能力をより高めるルーフキャリアと日除けのサイドオーニングを装着したキャンプ仕様のカングー。車内は大人2人はゆったりと寝られるベッドキットが装着されている。

画像: 福島県伊達市からリンゴとお米を満載してやってきた「菅野農園」さん。写真を撮らせてもらったあと、しっかりリンゴを買わせていただきました。カングー愛にあふれたオーナーのハナシはレポート第2回で!

福島県伊達市からリンゴとお米を満載してやってきた「菅野農園」さん。写真を撮らせてもらったあと、しっかりリンゴを買わせていただきました。カングー愛にあふれたオーナーのハナシはレポート第2回で!

画像: 会場ではカングー塗り絵やガーランドづくりのワークショップなど、家族で楽しめるような催しが凝らされています。

会場ではカングー塗り絵やガーランドづくりのワークショップなど、家族で楽しめるような催しが凝らされています。

画像: 当日は11月19日発表予定のEVモデル「ルノー5(サンク)」の実車がサプライズ展示された。世代的にラリーで活躍した「ルノー5ターボ」を知るカングーオーナーも多く、じっくりと眺める人多し!

当日は11月19日発表予定のEVモデル「ルノー5(サンク)」の実車がサプライズ展示された。世代的にラリーで活躍した「ルノー5ターボ」を知るカングーオーナーも多く、じっくりと眺める人多し!

さて、そんな色とりどり・3世代にわたるカングーが集まるイベント会場の模様を、フランス国旗のトリコロールの理念「自由・平等・博愛」になぞらえて、紹介していこうと思います。

カングー購入の一番の特典は「カングージャンボリー参加権」だ

まずは『自由』。毎回参加していて思うのが、とにかく雰囲気が自由であるという点。

カングージャンボリーは、毎回フリーマーケットが非常ににぎわっているのが特徴で、特に今年は運営側が「フランス蚤の市」のテーマを掲げて200台の参加枠を募集。

フリーマーケットと聞くと、多くは衣服や食器などといった「家庭の不用品」が並ぶイメージですが、カングージャンボリーではカングー大好きなオーナーが自らデザインして作ったグッズがズラリと並ぶことで有名。ステッカーやバッジ、トートバッグにアクセサリーなど、それを目当てに遠方から参加する人も多くいます。

もちろん、家庭の不用品なんかも並んでいるのですが、そこはフランスのミニバンをライフスタイルに取り入れているオーナーだけあって、お店のレイアウトがとても上手。観音開きのリアゲートを巧みに利用して、オシャレな売り場を作り上げているのです。見せ方が上手だと不用品のオシャレ度が2割ほどアップして見えるのは、ちょっとカングーのオシャレ度を贔屓目に見すぎでしょうか?

画像: フランスの小説家・サンテグ=ジュペリ原作「星の王子さま」専門の移動書店(『Librairie B612』さん)。リアゲートを開けると書棚になっており、ブースではポストカードや食器などのグッズも販売されていました。

フランスの小説家・サンテグ=ジュペリ原作「星の王子さま」専門の移動書店(『Librairie B612』さん)。リアゲートを開けると書棚になっており、ブースではポストカードや食器などのグッズも販売されていました。

画像: ピンバッジやロゴ入りノベルティグラスなど、フランスの雰囲気を纏うグッズを上手にレイアウトしたフリマエリアのブース。

ピンバッジやロゴ入りノベルティグラスなど、フランスの雰囲気を纏うグッズを上手にレイアウトしたフリマエリアのブース。

画像: フリマエリアでキャンプ道具を並べているお店の奥を覗いたら、バイク(ハーレーのレーサー)を積み込んだカングーが!7人乗りモデルの先代グランカングーで、オシゴトを聞いたらモーターマガジン社とも関係のある同業さんでしたw。

フリマエリアでキャンプ道具を並べているお店の奥を覗いたら、バイク(ハーレーのレーサー)を積み込んだカングーが!7人乗りモデルの先代グランカングーで、オシゴトを聞いたらモーターマガジン社とも関係のある同業さんでしたw。

さて、『平等』の視点でカングージャンボリーを見てみましょう。

国内で販売されたカングーは初代から現行まで、基本的にモノグレード構成。世代ごとに搭載エンジンやミッションの違いなどはあるものの、『カングーの上にカングーを作らず』の平等精神が貫かれています。

初代・先代の頃には商用車然とした外観・装備の「オーセンティック」「アクティフ」といったグレードや、上級装備を持つ「イマージュ」といったグレードも販売されましたが、基本的にはミッションの違いのみ(2026年からは「標準」or「ロング」の選択肢が加わりましたが)。それゆえ、会場を見回しても見た目の統一感が取れていたり、グレードによる分け隔てがないためオーナー同士の仲がいいように感じられるのです(ちょっと無理がありますかね?)。

画像: 原色系のカラーが良く似合うカングー。こちらは2026年に追加された限定モデル「クルール」のヴェールフォレ(森の緑)という名前のボディカラー。未塗装バンパーにスチールホイール&センターキャップが特徴。

原色系のカラーが良く似合うカングー。こちらは2026年に追加された限定モデル「クルール」のヴェールフォレ(森の緑)という名前のボディカラー。未塗装バンパーにスチールホイール&センターキャップが特徴。

最後に『博愛』。

輸入車に限らず、同じクルマを長く所有し、走行距離が増えてくると交換部品が増えてきて、今後かかる整備代を見越して泣く泣くクルマを降りるという人を多く見かけます。しかし、カングーは初代も先代も大事に乗り続ける人が多く、他車に比べて平均的な所有年数が長いように感じます。自分もそうですが、皆さんに聞くと「代わりになるクルマ」がないのだそうです。

カングーばかり複数台乗り継いだり、一旦ほかのクルマに乗り換えたけれど再度カングーに戻ってくる人など、カングー愛が強い人がとにかく多いように感じます。そうそう、ちょっとお年を召したモデルになってくると、オーナー同士でメンテナンス情報を交換する場にもなっていたりします。

ただ、2026年に入ってからのグランカングーの投入&クルールの限定車攻勢は、これまで初代・先代を大事に乗ってきたオーナーにおいても「刺さる仕様」になっていて、現行モデルへの乗り換え検討の充分な動機になっているように思えるのです。

カメラを提げてウロウロしていると、東北・関西・中国地方はおろか、「福岡」や「大分」、「熊本」といった九州のナンバープレートを付けたカングーをあちこちで見かけます。みなさん「カングーだらけの景色を実際に見たい」、そして「そこに自分のカングーを並べたい」という気持ちで山中湖までやってくるのではないでしょうか。

画像: ペット連れの参加者も多く、チェアとテーブルを用意して思い思いの時間を過ごす。

ペット連れの参加者も多く、チェアとテーブルを用意して思い思いの時間を過ごす。

そして、会場で知り合いができて、「また来年!」という言葉を交わして帰路につきます。会場を歩いていて聞こえた会話なのですが、「山中湖まで500km以上走って疲れない?」との問いかけに、『カングーだから全然だいじょうぶ!』と明るく答えている人がいました。長距離ドライブを得意とするカングーだからこそ、こうして全国各地から毎年1000台以上のカングー愛に満ちたオーナーたちが山中湖を目指して集まるのだなぁと、あらためて感じた次第。

来年もPRESS用駐車場ではなく、カングー専用駐車場に愛車を並べて、いろんなオーナーの話を聞いて回れたらと思います。

画像: カングージャンボリー恒例、ステージ前での集合写真。家族連れ多し、ペット連れ多し、笑顔多し!

カングージャンボリー恒例、ステージ前での集合写真。家族連れ多し、ペット連れ多し、笑顔多し!

おすすめ関連記事

This article is a sponsored article by
''.