まず、新型「スイフト」を目の前にして思ったのは、見た目がカッコ良くなったということ。初代、2代目のデザインをうまく踏襲しながら、より大胆で躍動感のあるスタイルへと進化。コンパクトカーの中でもカッコイイ方に入ると思います。
まずは「ハイブリッドRS」というグレードに試乗してみました。
新型スイフトのハイブリッドは「マイルドハイブリッド」で、ソリオに追加で搭載された「フルハイブリッド」ではありませんでした(正直ガックリ…)。
アクセル全開時の加速感については、想像していたよりも速いのですが、CVT特有のエンジン回転の方がスピードよりも先行して上がっていく感覚はありました。これは個人的に好きな感覚ではありません。ただ、通常の街乗りでは、当然シフトショックもないので、非常に滑らかに走ってくれるということをお伝えしておきますね。
RSは先ほど書いたように、欧州仕様のいわゆる「スポーティ」なサスペンションを採用しており、軽量ボディとの相乗効果で実にキビキビとしたハンドリングに仕上がっています。今回はワインディングを走れませんでしたが、間違いなく楽しく走れることでしょうか。
But! リアシートにも座って見たのですが、凹凸のある道ではそれなりにコツコツと振動が伝わってきます。乗り心地が悪いというわけではまったくありませんが、おそらく同乗者はRS“じゃない”標準仕様の足の方が良いという人が多いような気がします。
次に試乗したのが1Lターボエンジンを搭載した「RSt」というグレード。こちらは2WDのみで、6速ATのみの設定となります。
走り出してみると、明らかにハイブリッドよりも速い! こちらはAT仕様ということで、変速時のショックが少しだけ感じられるものの、ターボの過給がかかってからの加速感はこのクルマの排気量が1Lであることを忘れてしまうほど。実際、開発の方に聞いてみると「車両が軽いということもあるので、先代のスイフトスポーツ(1.6L NA)にもヒケを取らない速さを持っています」とのことでした。
さて、今回、試乗したのはこの2台だけでしたが、試現段階で僕が新型スイフトを買うとするなら、どのグレードを選ぶか…?
それは、やっぱり一番スポーティな
「RSt」
と言いたいところですが、実は違います!
理由はまず価格。車両価格は170万4240円(税込)で、これにセーフティパッケージとナビを付けると194万2920円と意外と高くなってしまうんです。
それにトランスミッションは6速ATのみ。MTの設定があれば、良かったのになぁ…。
あと、僕の足まわりの好みとしてスポーティなRS系より、マイルドな味付けの標準の方が良さそう。
で、結論は「XL」の5速MT。これにセーフティパッケージとナビを付けて。お値段は169万7760円。
ちなみに一番お安いXG(134万3520円・5速MT)も気になるのですが、リアがドラムブレーキで、15インチになっちゃうので却下です。
でも、やっぱり「スイフトスポーツ」の登場を待ちたい! というのが正直なところですかね。
(^_^;)