スズキは軽ワゴンタイプの乗用車、新型「ワゴンR」、新型「ワゴンRスティングレー」を2月1日に発表、同日から発売する。
6代目となった新型ワゴンRとワゴンRスティングレーは、広くなった室内空間と軽ワゴンならではの使い勝手の良さをさらに向上させながら、機能性とデザイン性を両立させた機能美を表現し、幅広い世代のライフスタイルとさまざまな価値観に対応する個性的な3つの外観デザインを採用した。
新定番スタイルとなる「FA」と「HYBRID FX」には、四角をモチーフとした端正な表情のフロントマスクを採用。
「HYBRID FZ」には、フロントグリルから続く横基調のラインで上下2段に分かれたデザインのLEDヘッドランプを採用。スポーティかつスタイリッシュなイメージを訴求している。
そして「スティングレー」には、メッキ加飾とブラックパール塗装のフロントグリル、ボディ後方に向かってタテ方向に伸びるLEDヘッドランプを採用。より存在感と迫力を強めたフロントマスクとしている。カタログのイメージ写真は「STRONG BEAUTY」というキャッチとともに黒い闘牛が並んで写っており、その荒々しいイメージを演出しているようだ。
メカニズム系も進化した。発進時にモーターのみで走行できるマイルドハイブリッドを搭載し、軽量化と高剛性を両立させた新プラットフォーム「HEARTECT(ハーテクト)」の採用により、軽ワゴンNo.1の低燃費33.4km/Lを達成している。
安全装備では、単眼カメラと赤外線レーザーレーダーで前方の歩行者や車を検知して衝突の被害を軽減するシステム「デュアルセンサーブレーキサポート(DSBS)」や周囲の状況に合わせて自動でハイビームとロービームを切り替えるハイビームアシスト機能を搭載した。さらに運転席前方のダッシュボードに車速やデュアルセンサーブレーキサポートの警告などを表示する「ヘッドアップディスプレイ」を軽自動車で初めて採用し、先進の安全装備を充実させた。
定評のある使い勝手の面の進化も抜かりない。荷室開口幅を拡大して大きな荷物も入れやすくなったラゲッジルームや、後席ドア両側の内側にアンブレラホルダーを設置するなど、利便性をさらに向上させている。
メディア向けの発表会場で実車を確認したが、インテリアの質感が高く、使い勝手の面でもさまざまな進化の跡が確認できた。最近ではワゴンRよりも背の高い「ハイト系ワゴン」に押され気味だったが、このぐらいのサイズの方が無駄に広すぎず、座ってみてしっくりとくる感覚があった。新型はヒットの予感大だ。