イタリアのタイヤメーカー、ピレリ。そんなピレリのモータースポーツ活動と言えば、2011年から続くF1のタイヤが有名だが、その歴史は1907年にまでさかのぼるという。
1907 年 8 月、フランスの首都パリから「我々は2本のタイヤ交換のみで、1 位でパリに到着した」と打電したの は、シピオーネ・ボルゲーゼ公爵だった。彼は、ピレリを装着したイターラを駆り、ライバルたちを圧倒して 北京〜パリ間のレースを制した。当時、過酷な 16,000km を克服できたことは偉業であり、タイヤの性能及び安全性に注目することになった一大アドベンチャーだった。
これがピレリのモータースポーツ活動の最初。その110周年祝賀イベントが、北京〜パリレース優勝を果たしたイターラ 35/45HP が保 存されているトリノ自動車博物館で開催された。
イベントにはF1のスタードライバーをはじめ、パラリンピックで金メダルを取った伝説のアレッサンドロ・ザナルディ氏やランボルギーニ社長、ステファノ・ドメニカリ氏らも招待され、盛大に行われたという。