鈴鹿1000kmで優勝しランキングトップとなった61号車SUBARU BRZ R&D SPORTは、94kgのウェイトハンディを背負いながらも山内英輝がQ1を6番手で突破。辰己英治総監督らが握手で迎えます。Q2では11番手となりますが、シリーズ制覇に向けポイント獲得が期待できるポジション。
ポールポジション獲得は25号車 VivaC 86 MC 松井孝允選手。25号車は今季3回目のポール、ブリーラムでも昨年に引き続きのポール。松井選手は今年2回目のQ2トップタイムです。2016年をもってGTレギュラードライバー勇退を表明した土屋武士選手、見事にチームのエースドライバーを育て上げた達成感からか表情も朗らかです。
そして迎えた翌日曜、決勝レースがスタート。1コーナーこそポジションを守った25号車土屋選手ですが、その先2本目のストレートエンドで予選2位の3号車 B-MAX NDDP GT-R 星野一樹選手に交わされ順位は2番手に。
そして7周目には0号車 GAINER TANAX GT-R アンドレ・クート選手が25号車を抜き、GT-Rの1-2体制、とはいっても全くの別チームなのでGT-R同士のバトルが勃発。
全車がピットインを済ませると、タイヤ無交換作戦の18号車 UPGARAGE BANDOH 86 中山友貴選手が3号車ヤン・マーデンボロー選手の前に。0号車は他車との接触により後退しており、これが2番手争い。タイヤ交換を行った3号車ヤン選手は猛チャージで追い上げます。
61号車BRZはスタート直後に18番手までポジションを落としながらも、ポイント獲得すべくじわじわと順位を上げていきます。ピット作業でリアタイヤのみ交換する作戦をとりますが33周目にコースアウト、クラッシュ。痛恨のノーポイントです。
25号車は26周終了時にピットイン、タイヤ無交換で松井選手にチェンジしトップに返り咲くことに成功。18号車のリタイアで2番手に浮上した3号車に猛追されるも、序盤に土屋選手が労わったタイヤを最後まで持たせた25号車松井選手がトップの座を守りフィニッシュ。予選の速さから意外に感じますが、実はこれが今季初勝利。
3位には55号車 ARTA BMW M6 GT3 がこちらもタイヤ無交換で入賞。奇しくもGT300クラスランキング順の表彰台となりました。これに今回5位の31号車 TOYOTA PRIUS apr GT、リタイアとなった61号車 SUBARI BRZ R&D SPORTの5台が、ポイント僅差で最終ラウンドもてぎ戦を迎えることになったのです。
(PHOTO:井上雅行)