開通したら2度とは歩けない(?)高速の路面を歩けるのは感動モノ!
今回開通する横浜北線は、横羽線と大黒線の生麦ジャンクションから第三京浜の横浜港北ジャンクションまでの約8.2km。そのうち7割近い約5.9kmは横浜北トンネルとなっている。
生麦ジャンクション近く、今回新たに設置された岸谷生麦出入口から横浜北線に入り、まずは生麦ジャンクションへ。今回の開通により、生麦ジャンクションは横浜北線・横羽線(上り/下り)・大黒線の4方向に行き来できるようになる。
周辺は住宅地なので、騒音防止用のフェンスに覆われている部分が多いが、景色も眺められるよう透明なポリカーボネイト製を採用している部分もある。
路面は排水性の高い高機能舗装。開通したら二度と歩くことのできない路面を歩くことができるのは、ちょっと感動モノだ。

生麦ジャンクション上から、横羽線下り方向を望む。遠くにみなとみらい地区の高層ビルが見える。

生麦ジャンクションの合流地点から新横浜方向の路面。騒音防止用フェンスは透明なポリカーボネイト製。

行き先表示板は逆光でも見やすいように、板面に細かい穴を開けて光を通すようにしている。

横浜北トンネルの子安側入り口上にある換気所の排気筒。同トンネルには同様の換気所が3カ所ある。

横浜北トンネルの子安側入り口。長さは5950mと記されていた。トンネル内ではラジオの聴取が可能。
万が一の火災などに備え、防災設備も万全。
生麦ジャンクションから1kmほど高速上を歩いて、横浜北トンネルへ向かう。
このトンネルは横浜市内最長の道路トンネルとなる。それゆえ、万が一の際には利用者も使うであろう安全設備を見学した。
シールド工法で掘られたトンネルは断面が円形となるので道路下側の部分を避難通路にしている。避難通路へ降りるには普通の非常階段のほか、すべり台式の非常口も設置されている。

シールド工法で造られたトンネルの内部。路面幅は9.75m。写真左側の非常口がすべり台方式のもの。

すべり台式の非常口を開けたところ。公園のすべり台のようにすべって、下の避難通路に降りる。

すべり台の長さは約6m、高低差は約3m。避難通路にはサインがわかりやすく書かれている。

避難通路の内部。思ったより天井は低くないので、普通に立ったまま歩いて避難ができる。

トンネル壁面の消化器と泡消火栓。約50m間隔で設置されており、利用者が初期消火に使用できる。

消火作業も体験できた。かなりの距離まで水は飛ぶが水圧もけっこうあるので、しっかり保持する。

約50m間隔で設置された水噴霧設備。トンネルの壁面から霧状の水を散布し、火災の延焼や拡大を防ぐ。
今後、横浜北線は横浜港北ジャンクションから東名高速の横浜青葉インターチェンジまで延伸し(横浜環状北西線)、東名高速とも繋がることになる。
2020年の東京オリンピック・パラリンピックまでには開通を目指すという。
これからも進化を続ける、首都圏の道路ネットワークに注目していきたい。