3台のマシンスペック
Honda RC142
1959年、Hondaの夢であったマン島TTレース(イギリスGP)に初参戦する為に開発された125cc/2気筒マシン。決勝レースでは初参戦にもかかわらず6位入賞を含め7位/8位/11位の結果を残しメーカーチーム賞を獲得した。
Honda RC164
1963年シリーズ終盤にRC163の発展型として投入されたトランジスタ点火を採用した250cc/4気筒マシン。この年鈴鹿で行われた日本初のグランプリレース(シリーズ最終戦)で見事優勝を果たしHondaに同クラス3年連続となるタイトルをもたらした。
Honda RC166
1964年イタリアGPでデビューした世界初の250cc/6気筒マシン(RC165)の発展型で1966年のマン島(イギリスGP)より参戦を開始した。
この年、RC166の前モデル(3RC165)の8勝と合わせ11戦10勝と言う圧倒的な強さで250ccクラスを制覇し、グランプリ5クラス制覇の一翼を担った。
そして伝説のマシンに伝説のレーサーが
それでは、1日目の走行の模様を。
RC166を駆りながらヘルメットの中で涙を浮かべていた星野一義。そんな星野さんの感情が移ったのか、初日の走行を終えたRC166もオイルを滲ませていたようです。そんなワケで、2日目の走行はRC142とRC164の2台のみで行うこととなりました。星野さん、ちょっと残念!
一人の男の夢をかなえるために
星野一義氏がレーサーになったキッカケは、ホンダのバイクへの憧れからでした。モトクロスライダーとしてカワサキワークスに所属後、ニッサンで4輪ドライバーへと転向した星野さんにとって、当時のホンダのバイクは「触ることも許されない」存在、ライバルでした。そこで北野元氏、高橋国光氏および、コレクションホールを所有するモビリティランドが星野さんの夢をかなえるべく企画したのが今回のイベントなのです。永年の夢が実現し2日間大ハシャギの星野さん。もちろん場内の観客も大喜びだったのは言うまでもありません。
このイベント、関係者や報道陣はもちろんのこと、本当にお客さんに大好評でした。ぜひ次回以降も行われる事を期待したいと思います。ということでコレクションホール担当の宮城光さん、頑張ってクダサイ!
(PHOTO:井上雅行)