もともと抜群に個性的なフィアット500に、さらに新鮮な存在感をアピールできる「MareBlu(マーレブル)」が設定された。専用ボディカラーと上質なインテリアを組み合わせた価値あるリミテッドモデルは、シックな装いの中にさりげないラグジュアリー感をまとう「ちょっと大人」なチンクだ。
高級家具メーカーが誂えたシートが特別な乗り心地を約束してくれそう?
「マーレブル」とは、イタリア語で青い海を意味する。その名のとおり、限定車専用色として設定された深みのあるダークブルー「エピックブルー」が、まずは他のフィアット500との違いをはっきりと主張してくれる。足元を飾る18スポークのアロイホイールもオシャレだ。
さらにインテリアに目を移せば、やはりシックな色合いのブラウンレザーシートがひと味違ったクオリティ感を演出。座り心地は「ソファのよう」なのだとか。手がけたのは、ポルトローナフラウ社。100年を超える歴史を誇る、イタリアの高級家具メーカーだ。
ベースモデルはちょっとだけ贅沢。小柄な女性にも乗りやすいしつらえ。
特別なカラー、特別な装備はもちろんだけれど、「マーレブル」はベースとなるモデルから実はさりげなく贅沢な仕様となっている。搭載されるのは1.2Lの直4SOHC8バルブエンジンで、カタログモデルとしては「1.2 Pop」と同じ。だが装備的には、最上級グレードの「Lounge」と同じものが揃えられている。
つまり本来、日本仕様では設定がない「1.2 Lounge」がベースとなっているということ。サイドウインドー部やバンパーのアクセントラインに配されたクローム仕上げのパーツ、ガラスルーフやフルオートエアコンといったちょっと贅沢な装備が標準装着される。運転席の高さ調整式シートなど、小柄な女性にも優しい仕様が人気を博しそうだ。