TOP5をレクサスLC500が占める

1位 au TOM'S LC500 1'28.750

2位 ZENT CERUMO LC500 1'28.822

3位 WAKO'S 4CR LC500 1'28.863

4位 DENSO KOBELCO SARD LC500 1'28.914

5位 KeePer TOM'S LC500 1'28.963
このように上位5台をLC500が独占!しかも1~5位のタイム差はコンマ2秒という僅差。レクサス勢が安定した速さを持っているということが窺い知れます。またこの5台は全てブリヂストンユーザーです。今回の特殊なテスト環境(路面温度10度前後という超低温状態)に最もマッチしたタイヤがBSであり、その性能領域の幅広さがレクサス快進撃の後押しをするかもしれません。
対するニッサン、ホンダ勢

6位 カルソニック IMPUL GT-R 1'29.223 (BS)

7位 MOTUL MUGEN NSX-GT 1'29.344 (YH)

8位 WedsSport ADVAN LC500 1'29.363 (YH)

9位 KEIHIN NSX-GT 1'29.425 (BS)

10位 MOTUL AUTECH GT-R 1'29.572 (MI)
6~10位までコンマ3.5秒差、2017年はGT-RとNSX-GTがほぼ互角といっていいかもしれません。ただニッサン勢はまだボディフォルムを確定していないようなので、本番仕様の性能がどうなるのか。またタイムで見る限り、タイヤ勢力図はBS>YH>MIとなっていますが、今回は極度の低温状態ということで実際のレースでは参考にならないでしょう。
14番手まで僅差、しかし...

11位 フォーラムエンジニアリング ADVAN GT-R 1'29.728 (YH)

12位 RAYBRIG NSX-GT 1'29.761 (BS)

13位 ARTA NSX-GT 1'29.929 (BS)

14位 S Road CRAFTSPORTS GT-R 1'30.025 (MI)
と、ここまでコンマ3秒差。GT-Rの黒い部分が多いのが気になるトコロではありますが。
そ、そして・・・

15位 Epson Modulo NSX-GT 1'30.720 (DL)
大きくコンマ7秒離されたNSX-GTがここに1台。ダンロップさん、低温は得意だったと記憶していたのですが...。2017バージョンは高温指向ということでよろしいですよね?期待を込めて「先に行く」後ろ姿で。
ズバリ!2017シーズンは...
富士スピードウェイにまだ春は遠く、今回のテストはレース本番ではまず考えられない気温の中で行われました。本来の作動領域でない低温によるタイヤグリップの低下、エンジン出力の変化、空気抵抗の増加、ブレーキの過冷却など、マシンにとって様々な面で影響を与えます。つまり、今回のタイムだけでは勢力図がハッキリとは分からないでしょう。というワケで結論、
「2017シーズンはいったいどうなるんでしょ?」
(PHOTO:井上雅行)