「ヨタハチ」の愛称で知られるトヨタのライトウエイトスポーツカー、トヨタ スポーツ800。空気抵抗の少なさも手伝って数々のレースでも活躍、伝説を残した。
トヨタ スポーツ800ってどんなクルマ?
1964年の第11回東京モーターショーで発表された「パブリカスポーツ」として発表したものに改良を加え、名称も新たに「トヨタスポーツ800」として発売したもの。生産は関東自動車工業、販売はトヨタカローラ店。車名の由来は、「800ccエンジンを搭載したスポーツカー」。2シーターのコンパクトスポーツカーだ。
ショーモデルのときにはスライディングキャノピーとしていたが、市販化にあたり脱着式のハードルーフを採用。内側から6本のボルトで固定されているため、短時間に脱着可能だった。また外したルーフはトランクルームに格納できたのもこのクルマの特徴。
レースシーンでも活躍、とくに長距離レースでは信頼性と好燃費で数々の成績を収めた。1967年の富士24時間レースでは3位に入賞した(1/2位はトヨタ2000GT)。また1965年7月に船橋サーキットで行われた全日本自動車クラブ選手権レース、ヨタハチを駆る浮谷東次郎選手の伝説の走りは有名だ。車両価格は59万5000円(東京)。
トヨタ スポーツ800の主要諸元
全長×全幅×全高:3580×1465×1175mm
ホイールベース:2000mm
車両重量:580kg
乗車定員:2名
エンジン:水平対向2気筒 790cc
最高出力:45ps/最大トルク:6.8kgm
最高速度:155km/h
燃費:31km/L(平坦舗装路)
1965年【昭和40年】には何があった?
●いざなぎ景気
●富士山レーダー観測開始
●VANルック流行
●アイスノン発売 ●オロナミンC発売 ●ブラックニッカ発売
ヒット曲
●君といつまでも 加山雄三
●涙の連絡船 都はるみ
●涙くんさようなら マヒナ・スターズ
●兄弟仁義 北島三郎
●ねむの木の子守唄 吉永小百合