クルマに関するマニアックなクイズを毎朝8:00に出題するクルママニアッククイズ、通称クルマニQ。初級/中級/上級/マニア級のうち、今回は「中級」の問題。
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モーターショーで注目の的となるコンセプトカー。それらには実際には走行できないモックアップと呼ばれる実物大の模型が多いのですが、実際に走行できるモノも存在します。
日産では、実際に走行できるコンセプトカーをいくつも作っていますが。そしてそれらの中には、モーターショーの終了後も継続して開発が続けられ、サーキット走行にも耐えられるほどの完成度に到達したモデルもあります。そこで今回のクエスチョン。サーキット走行に耐えられる完成度に到達した日産のコンセプトカーはどれか?というのが今回のクエスチョンです。
サーキット走行が可能な日産のコンセプトカーは?
正解は4の BladeGlider(ブレイドグライダー)でした。
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千葉にあるサーキット「袖ヶ浦フォレストウェイ」を走行するウインドグライダー。乗員の頭上にあるロールバーはコンセプトカーにはなかった装備。
ブレイドグライダーは、2013年の東京モーターショーで発表された、3シーターのEVスポーツカーです。車体を上から見るとデルタ形状(三角形)というボディ形状が大きな特徴です。2基のモーターで後輪を駆動し、最大出力は200 kW (268hp)、最大トルクは707Nm、最高速度は190km/h、0-100km/h到達時間は5秒以下という性能を誇ります。
このクルマは発表後に大きな反響を呼び、その後日産とF1などのレーシングカー開発で有名な Williams Advanced Engineering社が協力して開発が続けられ、2台が完成しました。そして、この4月に報道関係者を対象にした同乗試乗会が千葉県にあるサーキットで開催されました。
1のランドグライダーは、2009年の東京モーターショーで発表された定員2名のEVです。シートは前後に配置されたタンデムスタイルで、コーナーリング時にはバイクのように車体を傾けて曲がります。
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ランドグライダーのコーナリングはまるでバイクのような挙動を見せます。
2のPIVO3(ピボ3)は、2011年の東京モーターショーで発表された3人乗りのコンセプトカーです。各車輪をひとつのモーターで駆動するため、各タイヤの切れ角の自由度が高い点が大きな特徴で、真横に移動することも可能です。
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旋回中の PIVO3(ピボ 3)。カニように真横に移動することも可能で、極めて狭いスペースにも縦列駐車が可能です。
3のIDS Concept は、2015年の東京モーターショーで発表されたコンセプトカーで、次期型リーフのコンセプトカーでは?と噂されました。このクルマの特徴は自動運転で、東京モーターショーの会場では自動運転のデモ走行も披露されました。
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2015年の東京モーターショーで披露された IDS Concept。
このほかにも、2013年の東京モーターショーで発表された IDx NISMO は北米で走る姿が披露され、2012年のジュネーブモーターショーで発表された インフィニティ エマージ はショーカーのほかに自走可能なプロトモデルが作成されました。そしてそのプロトモデルは、2012年のグッドウッド・フェスティバルでデモ走行を行っています。このように日産は、実際に走行可能なコンセプトカーを多数作っているのです。
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IDx NISMO は「シルビアの再来か!?」と話題になったモデルです。
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グッドウッド・フェスティバルで疾走するインフィニティ エマージのプロトモデル。