フェアレディZとしては比較的短い時間でフルモデルチェンジを実施、現行型であるZ34へと進化を果たした。欧州の名だたるミッドサイズスポーツカーに伍すべく徹底的に磨き上げられた現行型は、NISMOもレギュラー化し、さらなる高みを狙う。(この記事は2017年5月10日発売の「ホリデーオート6月号」より一部抜粋して構成しています)

スポーツカーの究極を目指した円熟の現行型

スポーツカーにとって軽量化は生命線だ。先代は総合性能が世界水準に達したと言われたが、まだ改良の余地は残されていた。そこでZ34は徹底した軽量化とパワーアップに着手する。

画像: 仮想ライバルには、ポルシェ・ケイマンとBMW Z4を想定。パフォーマンスではこれらライバルを上回った。

仮想ライバルには、ポルシェ・ケイマンとBMW Z4を想定。パフォーマンスではこれらライバルを上回った。

クルマはパッケージでほぼ性能が決まる。そこでZ34では、プラットフォームにさらなる改良を加えた。注目すべきはホイールベースを先代より100㎜も短縮して運動性能をさらに高めたところだ。さらに、ボンネットやドア、バックドアにはアルミ材を用いて軽量化を図りながら、ボディ全体ではねじり剛性+40%、前後曲げ剛性+10%、横曲げ剛性+60%の向上を実現している。

エンジンは336psを発生するVQ37VHR型。VVELの採用で力強さと扱いやすさを両立するとともに、高回転まで軽く滑らかに吹け上がる伸びの良さで小気味良い走りを支援した。

画像: 336psを誇る3.7ℓV6DOHCのVQ37VHRを搭載。現行NISMOではさらにチューンアップされ355psを発生する。

336psを誇る3.7ℓV6DOHCのVQ37VHRを搭載。現行NISMOではさらにチューンアップされ355psを発生する。

また6速MTには、シフトチェンジの際にドライバーのシフト操作に応じてエンジンの回転数を最適な回転数に制御する世界初のシンクロレブコントロールを設定したこともトピックのひとつだ。併せてシート/ペダル/ステアリング配置などインターフェースの見直しも行われ、走りを支えるドライビング環境も大きく進化している。

画像: MT車/AT車を問わず、シフトダウン時には自動でブリッピングしてエンジンとギアの回転を合わせる「シンクロレブコントロール」を採用。

MT車/AT車を問わず、シフトダウン時には自動でブリッピングしてエンジンとギアの回転を合わせる「シンクロレブコントロール」を採用。

派生モデルとして09年にロードスターを設定したほか、同年には+19psの355psにチューンしたバージョン・ニスモも設定。13年にはこれを進化させたフェアレディZ NISMOを投入して、現在もZ本来の運転の楽しさを訴求している。

画像: いまや新しいZのイメージリーダーとなった「Z NISMO」。パワフルなだけではなく、洗練された乗り心地も特筆すべき点だ。

いまや新しいZのイメージリーダーとなった「Z NISMO」。パワフルなだけではなく、洗練された乗り心地も特筆すべき点だ。

画像: 2019年の生誕50周年を前に、北米では早くも「370Zヘリテイジエディション」が発表された。

2019年の生誕50周年を前に、北米では早くも「370Zヘリテイジエディション」が発表された。

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