2016年のSEMAショーで公開されたランドクルーザー・ベースのカスタムカー「ランドスピードクルーザー」が、今年5月5日に行ったテストで最高速230.02mph(370.1813km/h)を達成、世界最速のSUVであることを立証した。
「ランドスピードクルーザー」は一見すると、車高が下がったランドクルーザーにしか見えないが、トヨタのモータースポーツ・テクニカルセンター(MTC)のエンジニアチームによって徹底的な改造が施されている。
中でも目を引くのがエンジンを始めとするパワートレーン系だ。5.7リットルの3UR-FE型V8エンジンに、バレーボールサイズの巨大なギャレット製ターボチャージャーを各バンクに追加。ピストンやコンロッド、インテークマニホールドなどはすべてワンオフの強化品が組み込まれている。その結果、最高出力は驚愕の2000馬力以上! この型破りなパワーに対応するため、ミッションも強力なカスタムレーシングトランスミッションが搭載されている。もちろん、シャシ=フレームも大幅に強化され、念入りに調整された車高と相まって、超高速域でも安定した操縦性を実現した。
この 記録を達成した元トヨタNASCARドライバーのカール・エドワーズは、「これが地球上で最も速いSUVだと言っても間違いない」とコメントしている。では、この型破りな記録達成の瞬間を動画でどうぞ!