月号]
第14回 14カ月目 2万1204km
今月の走行距離:1420km
燃費:1508km÷88.0L=17.1km/L
2015年10月23日〜2015年11月22日
盛り上がりが期待できるライバルもデビュー。
この項をまとめる時には、いつも車内に搭載しておき、使用終了時に運転者が記入する「運行ノート」を見直すことから始めている。ごく普通のB5版ノートに罫線を書き込んでおき、使用した日付と氏名、記入時のオドメーター値(総走行距離)とトリップメーター値、燃料を給油した場合はガソリンスタンド名と給油した量、走行した経路の概要、マルチファンクションインジケーター(MFI)に表示される平均燃費/平均速度/走行距離/走行時間などを基本的に見開き2ページ分の左右1行で書けるようにしてある。とはいえ、使用する人間の年齢も高くなり(間違いなく、オーバーフィフティーズだ!)、性格もそれぞれに異なる。またノートへの記入内容に大きな強制力があるわけではないので、その記入の仕方は様々である。ノートを見ていると中々に面白い。ただ単に書き込むのが面倒なのか、それとも意味がないと思っているのかはわからないが、走行経路を明示したくないのかと思えるものもあるし、MFIを操作する方法がわかっていないのか、もしくはわかろうとしないのか、あるいは覚えたくないのか(?)という疑念を抱くようなデータの記入もある。
コンパクトカーであっても安易な妥協はしない設計思想。
ちなみに、実は今回データを見直していて、計算の合わないところが2カ所ほどあった。オドメーターの値とトリップメーターの値に整合性がないのである。前後の記録から類推して、おそらくオドメーター値の見誤りと判断したのだが、その理由は何となくわかる。MMアップ!号の長期テスト第7回目でも記したが、アップ!のメーターパネル内のディスプレイは赤い液晶文字で、そのサイズも小さめである。そのため、(老眼などで)視力が落ちてきた人にとっては、表示されている数字がよく識別できないのではないか、と思うのだ。そういえば、以前にも記入されていたトリップメーター値の桁数がおかしいので確認したところ、小数点のドットを見落として計算していた、ということもあった。さて、新型スマート フォーツーの試乗会取材に駆り出されたMMアップ!号だが、考えてみればアップ!とスマート フォーフォーは、好敵手といえる関係にある。今回は2シーターであるフォーツーの試乗会ゆえ直接の比較にはならなかったが、フォーツーもフォーフォーも、ノンターボの1L 3気筒エンジン搭載という点は、まさに似たもの同士。駆動方式がFFとRRという違いはあるが、これからの展開が興味深いライバルモデルの出現だといえる。