ブリヂストンはソーラーカー用タイヤを供給
ブリヂストンは、ワールドソーラーチャレンジの冠スポンサーを務めるとともに、ソーラーカーに装着されるタイヤ供給を、日本の東海大学チームをはじめ、世界6カ国11チームに供給する。
ソーラーカー用タイヤのECOPIA with ologicは、ブリヂストンの低燃費タイヤ技術「ologic(オロジック)」のコンセプトを採用したソーラーカー用低燃費タイヤ。タイヤサイズは90/80R16で、空気圧は500kPaという。タイヤ単体で2kg以下。
ワールドソーラーチャレンジが開催されるオーストラリアは、気温は40℃、路面温度は50℃を超える過酷な状況。そんななか、平均時速で約90km/h、最高時速は100km/h以上にもなるソーラーカーを支えるタイヤは、低転がり抵抗なのはもちろんのこと、耐久性もスタビリティや安定性も必要になってくるそう。
一般のクルマでは、路面との接地は「はがき1枚分」と言われるが、このタイヤの場合は10平方センチ。これは名刺の約半分になるのだという。これにより、転がり抵抗を示す値「RRC」は3.0以下(ラベリング制度AAAで6.5以下)だという。
ブリヂストンとしては2013年の初挑戦以来、今回で3回目。この技術は、BMW i3に使われる「ologic」のように、乗用車用市販タイヤにも活かされているとのこと。
東海大ソーラーカーって?
1991年にプロジェクト開始、1993年にワールドソーラーチャレンジに初参戦した強豪チーム。
その後、1996、2001、2009、2011、2013、2015大会と、過去に7回の出場経験を持ち、そのうち2009年、2011年に優勝を果たしている。
太陽電池、炭素繊維ボディなどからタイヤに至るまでの主要パーツが日本の技術で、唯一のオールジャパンチームとなる。
ワールドソーラーチャレンジとは?
今年で30周年を迎える世界最高峰のソーラーカーレースで、今年は10月8〜15日に開催される。ダーウィンをスタートしオーストラリア大陸3000kmを縦断、アデレードにゴールする。
クラス区分は3つ。
1:チャレンジャークラス
タイヤ4輪/ドライバー1名の条件の下、速度を重視したデザインの車両で目的地までの順位を競う
2:クルーザークラス
タイヤ4輪/ドライバー1名+乗員1名以上が乗車できる車両で、エネルギー効率や実用性を競うレース
3:アドベンチャークラス
過去の大会の規則に準じた車両など、「チャレンジャークラス」「クルーザークラス」の条件を満たさない車両でも参加できるクラス