Crystal-clear charisma……はっきりと明快に伝わってくるカリスマ性?
フォルクスワーゲンのデザイン部門責任者であるクラウス・ビショフ氏は、新型ポロのスタイリングを「よりスポーティでより力強く、より鮮烈でより男性的な、カリスマ性に富んだものに仕立てたかった」と語っている。コンパクトカーならではの進歩的でフレンドリーな愛すべきキャラクター性もしっかり表現している。だが一方で、より明快な上級志向をアピールすることを目指しているようだ。
新型ポロは、全長4mの枠を超えた。4053mmという数値は、明らかにひとクラス上の存在感を感じさせるディメンションだ。全幅は1751mm、全高は1446mmで、先代よりも全長で約80mm、全高で約70mm拡大されている。大型化とともに装いを一新した新型ポロは、豊かな表現力をダイナミックなフォルムでアピールする。
ちなみにCrystal-clear=クリスタル・クリアーとは「透明で澄み切った」という意味があるそうだ。「明白な」とか「わかりやすい」という意味合いも、含まれているらしい。すると新型ポロのデザインコンセプトを物語る「Crystal-clear charisma」という言葉は、さしずめ「はっきりと明快に伝わってくるカリスマ性」といったニュアンスだろうか。
新たな「フォルクスワーゲン」らしさを主張する「洗練」と「強烈」
新世代プラットフォーム「MQB」の採用も、均整のとれたプロポーションや優れたデザイン性を生み出すことに一役買っているようだ。ビショフ氏はこの新しいサイズとスタイリングが、コンパクトカーという販売激戦区にあっても、強烈なオリジナリティを主張できる、と確信している。
確かに、より洗練された新型ポロのたたずまいは豊かな個性が力強く表現されている。それは、「今もっとも新しいフォルクスワーゲン車」としての威厳すら感じられるものだ。もはや、これまでの5つの世代とは次元が違うと言っていい。実車と出会えるその時が、とても待ち遠しい。