パワートレーンの進化とともに、軽量化も徹底
ロータス・エヴォーラが発売開始されたのは2009年のこと。1400kgを切る軽量ボディに搭載される3.5L V6エンジンは280ps、35.7kgmからスタートし、2011年に追加されたスーパーチャージャー仕様の『エヴォーラS』が350ps、40.8kgmへと進化した。ちなみに初期モデルのトップスピードは261km/hと発表されている。
その後、2015年には『エヴォーラ スポーツ400』がデビュー、さらに2016年に『エヴォーラ スポーツ410』と、矢継ぎ早にパフォーマンスが引き上げられていく。搭載されるV6スーパーチャージドエンジンの最高出力が406psから416psに、最大トルクが410Nm(41.8kgm)から420Nm(42.8kgm)にそれぞれ引き上げられた。
そして今回、新たに投入された『エヴォーラ GT430』はその名のとおり430hp(436ps)へとステップアップ、最大トルクも20Nm引き上げられている。パワートレーンの進化とともに注目したいのが、さらなる軽量化の徹底だ。
もろに猛々しいイメージをアピールする前後バンパー、大型のリアウイングとともに、ルーフパネル、テールゲートなどにもカーボンファイバー製コンポーネントがふんだんに採用されている。結果、車両重量は1258kgまでダイエット。『スポーツ410』からさらに26kgも軽くなった。軽量なだけでなくダウンフォースまで含め、空力性能もしっかり磨き抜かれている。
英国ノーフォーク、ヘセルの本拠地にあるテストサーキットではもちろん、エヴォーラ史上最速ラップをマークしたという。1分25秒8というラップタイムは、あの超スパルタンな2シータースポーツ『3-イレブン』のロードバージョンに匹敵するというから驚きだ。ちなみに『3-イレブン』は、世界限定311台。希少性という意味でも『エヴォーラGT430』は「史上最強のロータス」なのだ。