ディスプレイのスイッチに指で触れると振動する機能を採用
新型A8は、高速道路を60km/h以下で走行している際にレベル3の自動運転を実現するAIトラフィックジャムパイロットを2018年より装備するほか、AIリモートパーキングパイロット、AIリモートガレージパイロットなど自動駐車機能も充実。
これらドライバー支援装置はボディの周囲360度をカバーするカメラ、レーダー、レーザースキャナー、超音波センサーと、ここから得られた情報を集約して演算するプロセッシングユニットのzFASによって制御される。
ハイテク装備は、デザインの進化も促した。たとえばダッシュボードまわりにはタッチセンサー式コントローラーを全面的に採用し、インテリアデザイナーの夢でもあったフラッシュサーフェイス化を一気に実現させた。
なお、タッチセンサー式にするとブラインドタッチがしづらくなるという弊害もあるが、A8ではディスプレイを上下2段構成として、使用頻度や目的にあわせて機能を分割表示しているのも特徴だ。さらに、ディスプレイを指で触れるとその部分が細かく振動して操作を受け付けたことを知らせる、ハプティック機能も備えている。
フラッグシップに相応しいA8の装備
後席の装備も贅沢極まりない。マッサージ、エンターテインメント、エアコン、シート調節などをフル装備。また、それらを集中的にコントロールするタブレット式タッチスクリーンディスプレイも用意される。
外装の灯火類にはアウディらしくレーザーやLEDを全面的に用いた。さらにテールライトにはTT RSに続いて有機LED(OLED)を採用。極薄の発光体を用いることでこれまでにない立体的なライティングシステムを構築している。
これらに比べるとV6、V8、W12をラインナップするパワープラントにさほど目新しさはないが、14.1kWhのバッテリーを搭載したPHEVのe-tronも追って登場。これにはワイヤレスチャージングも用意されるというから楽しみだ。(文:大谷達也/写真:アウディジャパン)