クラシックカーを中心にその美しさを競うハイソなイベントがペブルビーチ・コンクール・デレガンス。今回で67回目となるこのイベントに、BMWは次世代のZ4のデザインスタディモデルを公開すると発表した。スペックは一切公表されていないが、次世代BMWのデザインの方向性を示す新しい試みを随所に採用しつつ、ロングノーズ&ショートデッキ、切り詰められたリアオーバーハングなどZ4らしさは健在だ。
コンセプトカーと銘打ってはいるものの、ホリデーオート編集部がこれまで収集してきた情報と照らし合わせると、かなり市販車に近いフォルムと言える。敢えて市販車との違いを挙げるとすれば、フロントの空力パーツの造形と、リアバンパー形状、そしてキャビン後方のカウルまわりくらい。市販車ではフロント、リアともにモチーフはそのままにやや大人しくなり、ルーフにはソフトトップが採用されることになる。また、インテリアの造形はほぼそのまま市販車に採用されるはずだ。
市販時期などはアナウンスされていないが、2018年前半に量産モデルを公開、2019年モデルとして2018年末に発売が開始されると予想する。
そして最後にもうひとつ…新型Z4はご存じのとおりトヨタとの共同開発車であり、兄弟車として新型スープラが存在する。共用しているのは、エンジン、ミッションなどのドライブトレーン、アンダーフロア、サスペンションなど。最大の違いは、スープラはクーペボディのみの設定となり、オープンボディは存在しないところ。当然、足まわりのセッティングはまったく異なる。また内外装のデザインにも共用部分はほとんどなく、共同開発車とは言えこの二車のキャラクターはかなり異なるようだ。ちなみにスープラの発表は2018年のジュネーブショー、発売は2019年前半と予想する。