陽の暮れたクレタ島でカイエンの実力を知った
2002年に初代モデルがデビュー、グローバルで約27万台を販売した。そして2010年デビューの2世代目カイエンがなんと約50万台を販売、2世代合計で約77万台が売れたポルシェカイエン。
その新型モデルの実力を確認すべく、試乗に日本から24時間以上をかけてギリシャ クレタ島までやってきた。さて3世代目はどんな仕上がりなのか。
空港からバスでプレゼンテーション会場となるプラネタリウムに移動。すっかり陽も西に傾き(ギリシャでも西に傾きって言うのか?)そこで迎えてくれたのが試乗用に勢揃いしたカイエンとカイエンS、そしてカイエンターボたちだった。
プレゼンテーション後、いよいよ試乗だ。最初のパートナーは素のカイエンである。走りはじめてまず驚いたのが室内の静粛性の高さだった。タイヤのロードノイズもほとんど室内に入ってくることがない。ほんの少しエンジン音が耳に届く程度である。これはすごい、と、つい声が出てしまったほどである。
さらに試乗車はオプションの21インチタイヤを装着していたのだがそんなことを微塵も感じさせない快適な乗り心地であった。
クレタ島の陽が暮れた。18時には暗くなってしまう。街灯もすくないのでところどころ真っ暗闇に中を走ることになった。そんな時に威力を発揮してくるのがアダプティブマトリックスLEDヘッドライトである。ハイビームにしても対向車も先行車にも眩惑を起こさせないこのシステムを実力をまざまざと見せつけられたのだった。
さて、この新型カイエン。まだカイエンSとカイエンターボの試乗を残している。その開始まであと2時間をきった。どちらもどんな驚きを味わわせてくれるのか。いまから楽しみである。これも機会があったらぜひレポートしてみたい。