前編は ↓ こちら
遠刈田温泉の旅館の朝ごはんをしっかり食べてから、再びデリカD:5で出発。ロングドライブの目的である樹氷を見学するために「すみかわスノーパーク」へと向かった。
スキー場へ向かう道路にはアイスバーンも。慎重に走る
山へ向かう一般道は途中まではドライ路面だったが、標高が上がってくると道路にも雪が積もっている。徐々に雪が深くなり、途中で作業中の除雪車と遭遇。登り降りともに除雪車は真剣に除雪をしていた。

除雪車が除雪作業を行った道路は圧雪で走りやすいが、アイスバーンが隠れている場所もあるので注意深く走行する。
それまでは駆動の切り替えスイッチは2WDのままで走っていたが、雪道の登り坂ということで、アクセルペダルを踏んでいくと左右にハンドルが取られるようなふらつきが出てきたので、走行しながら4WDに切り替えた。これでグッと安定感が増した。左右のふらつきもないし、コーナーの立ち上がりのところでアクセルペダルを踏み込んでいったときも、前が逃げるアンダーステアも出なくなり明確に走りやすくなった。
標高が上がっていくとヘアピンカーブも連続で出てくるようになった。完全に雪が覆いかぶさっているが、その下はところどころアイスバーンが顔を出しているので、慎重に走らなくてはならない。雪が深いところもあるし、部分的にアイスバーンもあるということで、このチャンスに4WD LOCKを試してみることにした。するとトラクションは出ているのだが、曲がる方は不得意になったようで、コーナー出口でアクセルペダルを踏み込むとアンダーステアが強く出た。
4WD LOCKにすると前後アクスルの回転数を同じにするように働くから、どうしても直進したがる傾向が強くなる。やはりもっと過酷で凹凸が激しくタイヤが浮いて走れなくなった状況のときに選ぶスイッチのようだ。
センターデフをロックさせない4WDを選択しているときでも、アクセルペダルを踏んで加速しながらハンドルを切ったのではアンダーステアが出てしまうが、ターンインのあとノーズがインに向いてクルマが曲がる気になってからアクセルペダルを踏んでいくと、アンダーステアを感じないで綺麗なラインでコーナーを抜けることができる。雪道でのこういうハンドリングはなかなか楽しかった。

除雪前の道は新雪が15cmほど積もっていた。それでも4WDで力強く上っていく。最低地上高210mm、ディパーチャーアングル22.5度、ランプブレークオーバーアングル18度はダテではない。

ダーククローム調塗装の18インチアルミホイールはデリカD:5シャモニーの特長装備。試乗車は225/55R18サイズのヨコハマ・スタッドレスタイヤを履いていた。

シフトセレクターレバーの左側にあるドライブモードセレクター。走行中でも2WD/4WDオート/4WDロックが選択できる。

2WDモード。燃費に優れた走り。街乗りや高速走行などではこのモードを選ぶといい。

4WDオートモード。路面状況や走行条件に応じて前後輪への駆動力を適切に配分。ウエット路や横風の強い高速道路の走行などで安定した走りが得られる。

4WDロックモード。悪路走行時や雪道、登坂路など滑りやすい状況で優れた走破性を発揮する。
雪上車「ワイルドモンスター号」で標高1600mへ
すみかわスノーパークのゲレンデで待っていたのはワイルドモンスター号と呼ばれている雪上車だ。ゲレンデ整備のための雪上車を改造してキャビンを載せた乗り物だ。これで樹氷がある標高1600mまで連れていってくれる。

すみかわスノーパーク(宮城県刈田郡蔵王町遠刈田温泉字倉石岳国有林内ゲレンデハウス)に到着。後ろに見えるのが雪上車だ。大きい。
新潟県で作られたワイルドモンスター号は、大型トラック用ディーゼルエンジンを搭載している。ゲレンデ整備車として約2500万円、客室になるキャビンを付ける改造に約1500万円で、なんと1台4000万円の高級車だ。雪上車は、大小合わせて現在6台用意されている。
ワイルドモンスター号は左ハンドルだ。その理由は、左手で行き先を決める操縦桿を握り、右手で前方にある除雪用の器具を動かすためだと説明を受けた。

すみかわスノーパークでは雪上車で蔵王の「樹氷」を観に行くツアーがある。最近では中国や台湾、タイなどからの外国人観光客の人気も高いという。

雪上車ワイルドモンスター号のコックピット。左ハンドルだった。

雪上車ワイルドモンスター号を操るオペレーターの茶原さん。両手両足を駆使して操縦、雪原を駆け上っていく。
樹氷は湿気を含んだ冷たい風が横殴りで吹いてきて、木にぶつかったときに急速に凍って付くものらしい。だから風が吹いてくる方向に氷が伸びていく。それが海老の尻尾のような形に見える。樹氷の見学時間は10分と言われたが、5分も外にいると凍えそうになるから、多くのお客さんが早めにキャビンに戻っていた。
ワイルドモンスター号に乗っての樹氷見学ツアーは往復約2時間のコースだが、ガイドさんの楽しい話を聞けるので飽きることはない。

生まれて初めて見た樹氷。前日の雨でちょっと小さくなっていたが、それでもこの迫力。「スノーモンスター」の異名そのもの。

「ワイルドモンスター」通常車は進行方向に対し横向きで座るタイプだが、このグランクラスは前向きで座る豪華タイプ。

今回、ツアーのガイドをしてくれた田中由希さん。明るい笑顔とわかりやすい解説で、楽しい2時間のツアーでした。

樹氷原は標高1600m。積雪は3〜4m。気温はマイナス8℃だったが、風が強く体感ではもっと寒かった。

樹氷見学時間は10分、と言われたが、5分も外にいられないほどの寒さ。「でも、タイから来られるお客さまは雪が珍しいからか、時間いっぱいずーっと写真を撮られてますよ」と田中さん。

ガイドの田中さんと記念写真をパチリ。こもださんの笑顔がこのツアーの楽しさを物語っています。
すみかわスノーパーク
youtu.be冬だってアクティブに行動したい人にオススメのデリカD:5
生まれて初めて見た樹氷は、感動した。当たり前だが、これは冬だからこそ出会える景色なのだ。冬は寒い、雪道は運転が怖い・・・などと言って家にこもっていたら、見ることができない。
スキーにスノボ、スノートレッキングなど、冬もアクティブに行動したい・・・そんなユーザーには、今回のお供であるデリカD:5はオススメだ。トルクフルなディーゼルエンジンで長距離ドライブでも疲れないし、冬道走行でも安心感がある。
3列シートをフルに使ったとしても、その背後にラゲージスペースがあるので、人と荷物の収容能力は高い。シートアレンジも色々できるから、気のあった仲間と一緒に行くのも楽しいだろう。

サードシートを目いっぱい後ろにすると、確かにラゲッジスペースは最小限になるが・・・

サードシートを前にスライドすると、きちんとした荷物スペースができる。この状態でも、セカンドシート位置を調節すれば8人乗車が可能だ。

サードシートは分割跳ね上げ式。5名乗車ならばこのように広大なラゲッジスペースが広がる。
JC08モード燃費のカタログ値は13.0km/Lで、デリカの燃料タンク容量は64リッターだから、計算すると満タンで832km走れることになる。これは燃費が良くて力があるディーゼルエンジンによる恩恵だ。サマータイヤより転がり抵抗が大きいスタッドレスタイヤだから、多少割り引いて考えても、高速道路を主体とするロングドライブなら満タンで700kmくらい走れそうだ。
1泊2日のロングドライブをこうやって思い出しながら原稿を書いていると、また遠刈田温泉の源泉掛け流し湯に入りたくなってきた。

今回の試乗車
デリカD:5 シャモニー
DELICA D:5 10th ANNIVERSARY
●全長×全幅×全高=4730×1795×1870mm ●ホイールベース=2850mm ●トレッド前/後=1540/1540mm ●室内長×幅×高=2915×1505×1310mm ●駆動方式=4WD ●トランスミッション:6速スポーツモードAT ●乗車定員=8名 ●エンジン=直4DOHCディーゼルターボ・2267cc ●エンジン最高出力=148ps/3500rpm ●エンジン最大トルク=360Nm/1500-2750rpm ●燃料・タンク容量=軽油・64L ●タイヤサイズ=225/55R18
●車両本体価格=383万4000円

デリカD:5発売10周年を記念した特別なモデルがシャモニーだ。
デリカD:5 シャモニー
DELICA D:5 10th ANNIVERSARY 特長装備
エクステリア
●10th Annyversaryサイドピンストライプ&デカール(メッキ調) ●225/55R18タイヤ(マッド&スノー)+アルミホイール(ダーククローム調塗装)●メッキリアガーニッシュ(クリアタイプ)●フォグランプベゼル(メッキ)●ウインカー付電動格納式ドアミラー(メッキ)●アウタードアハンドル(メッキ)●CHAMONIX専用エンブレム(テールゲート)
インテリア
●専用シート生地 スエード調人工皮革「グランリュクス(R)」(撥水機能付:シルバーステッチ)●運転席パワーシート(スライド/リクライニング/ハイト/チルト)●アルミペダル(アクセル/ブレーキ)●センターパネル「10th Anniversary」ラベル付き●アッパーグローブボックス「ピアノブラック・DELICA文字(メッキ)」●パワーウインドウスイッチパネル(ピアノブラック、フロントシート/セカンドシート)●ルーフビームガーニッシュ(ホワイト天井照明)●ルームマップランプ(フロント・大型)●7インチWVGAディスプレイメモリーナビゲーション「MMCS」