4代目クラウンってどんなクルマ?
クラウンは昭和30年(1955年)に誕生した、日本初の本格的国産乗用車。
1971年に登場したこの4代目は、それまでの「トヨペットクラウン」からトヨペットの文字がなくなり「クラウン」となった最初のモデルだ。
4ドアセダン/2ドアハードトップ/5ドアカスタム/5ドアバンのボディ形状を持つのが特徴。当時の先進的スタイルであるスピンドルシェイプ(紡錘型)を採用したが、その斬新なデザインでファンの間では「クジラ」という愛称で呼ばれた。
この代から新たに最上級車種「スーパーサルーン」を設定。またハードトップ/バンにも「デラックス」を加え、法人需要のみならず、個人需要の開拓をはかった。
曲線基調のデザインやロー&ワイドなスタイルは、従来の顧客からの評判はあまり芳しいものではなかったようだ。同時期に発売されたライバル車である3代目の日産セドリック/グロリアも、2ドアハードトップを用意していた。さらにのちに4ドアハードトップも追加したがこれが好評で、セドリック/グロリアは4代目クラウンの販売台数を上回った。
1974年10月には5代目クラウンにフルモデルチェンジ。5代目は3代目クラウンまでの重厚なデザインテイストに戻っている。
車両価格(当時)
クラウン スーパーサルーン
3段コラムシフト 127万8000円
4段フロアシフト 130万8000円
3速トヨグライドコラムシフト 135万8000円
クラウン デラックス
3段コラムシフト 94万2000円
4段フロアシフト 97万2000円
クラウンハードトップ スーパーサルーン
4段フロアシフト 136万3000円
3速トヨグライドフロアシフト 143万8000円
※東京の価格。
諸元表(クラウンハードトップ スーパーサルーン)
全長×全幅×全高=4680×1690×1410mm
ホイールベース=2690mm
車両重量=1355kg
エンジン=M-D型直6SOHC・1988cc
最高出力=115ps/5800rpm 最大トルク=16.0kgm/3600rpm
最高速度 160km/h
1971年には何があった?
ニュース
●円変動相場制移行
●江夏がオールスターゲームで9連続奪三振
●ボウリングブーム
ヒット曲
●わたしの城下町 小柳ルミ子
●また逢う日まで 尾崎紀世彦
●よこはま・たそがれ 五木ひろし