日本の自動車史にその名を残すコンパクトカーが、ホンダの初代シティだろう。優れたデザインと使い勝手を両立して大ヒットした。今回紹介するのは、そんなシティに追加された「ハイパーシフト仕様」。登場したのは34年前の今日、4月24日でした。
シティってどんなクルマ?
ホンダ・シティは、1981年に登場したコンパクトカー。トールボーイと呼ばれる背の高いデザインと、M・M思想(マン・マキシマム/メカ・ミニマム)がもたらす使い勝手の良さで大ヒット。
1982年の「ターボ」、1983年の「ターボⅡ」、1984年の「カブリオレ」など、さまざまな派生車種を追加、こちらもヒット作となった。
軽量/コンパクトなボディはエコ性能も高かった。1982年には低燃費仕様の「EI」、1985年3月には世界初F.R.Mアルミコンロッドを採用した「EⅢ」も登場した。
34年前の今日、1985年4月24日に発表、5月1日に発売されたホンダ・シティ「ハイパーシフト仕様」。
ハイパーシフト機構とは、4速マニュアル変速機構ながら、2/3/4速それぞれに「高速側(High)と低速側(Lo)に切り換わる副変速機を採用した、7速マニュアル装置。しかも2/3/4速どの位置でも、走行中のアクセルペダルの踏み方により、高速側/低速側を自動的に選べるものだった。
つまり、高速道路での追い越し時やワインディング、混んだ市街地などでは、アクセルペダルをグッと踏み込むことで、自動的に高速側から低速側に変速。スムーズでキビキビとした走りを可能としていた。
車両価格(当時)
Rハイパーシフト 88万円
※東京。
1985年(昭和60年)には何があった?
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