いまではホンダのグローバルモデルの代表といえるアッパーセダンがアコードだが、初代アコードが発売された当初は3ドアハッチバックモデルだった。このモデルは世界各地に輸出され、人気を博したことで現在の地位を確立していく。

アコードってどんなクルマ?

乗る人たちへの「ゆとり」とクルマを取り巻く環境への「調和」を提供することを基本テーマに登場した中型3ドアハッチバックモデルが初代アコードだ。1976年5月7日に発表、翌8日に発売された。

搭載されたエンジンは、1.6リッターCVCCのEF型直4SOHC。シビック用1.5リッターCVCCエンジンをストロークアップしたものだった。

丸目4灯ヘッドライトがデザインの特徴。またテールゲートはピラーいっぱいに大きく開き、視界を妨げないよう、ガス入りダンパーはピラーにビルトインされていた。

翌年1977年10月にはノッチバックスタイルの4ドアサルーンも登場する。

アコードは1981年に2代目にフルモデルチェンジ。このモデルは、アメリカのホンダ工場でも生産された。これは日本メーカーとして初めてアメリカで現地生産されたモデルとなった。

アコードは、2019年現在もなお日本市場で販売されている。9代43年(北米や中国では10代目アコードが登場している)もの間、その名前が続いている。

ホンダとしては、1972年に登場した「シビック」のほうが長い歴史のある車名なのだが、日本国内においてはシビックの販売がされていない時期があった(2010〜2017年)。ホンダのなかではこのアコードが、過去から現在まで継続して販売されている最長のモデル名といえる。

車両価格(当時)

アコードSL 90万6000円
GL 96万6000円
LX 102万6000円
EX 112万円

※オートマチック仕様(2速AT)はLX/EXは2万円高、SL/GLは4万円高。

1976年(昭和51年)には何があった?

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