キャブレターを使ってハイパワーにしようという技術はいくつもある。2バレルキャブレターもそのひとつ。ではどんな機構を採用していたのだろうか。
文:飯嶋洋治
空気・混合気の通り道がふたつある
エンジンの燃焼室に、より多くの混合気を取り入れることがパワーアップにつながるのはツインキャブの記事で触れたとおり。空気通路の本管をバレルというが、シングルキャブレターでもバレルをひとつよりもふたつ、4つと多くした方が多くの混合気をシリンダー内に送り込める。
ひとつのキャブレターでふたつの空気の通り道を作ったのが2バレルキャブだ。多くの混合気を取り入れるのには、大きな通り道をひとつ作るという考え方もあるが、それだと空燃比や混合気の均一性など、制御が難しい。2バレルはそういうときにも都合がいい。
アイドリングのような低回転時にはそんなに多くの混合気が必要ではないので、複数のバレルを設けて低回転ではひとつ、高回転ではふたつに切り替える2ステージとするものもあった。

これはマツダ ルーチェ・ロータリークーペのエンジンで、4バレルキャブだった。コスモスポーツやファミリアロータリークーペなどのモデルも同様。

マツダ ルーチェ・ロータリークーペのエンジンの4バレルキャブは2ステージ仕様だった。

スバル レオーネ クーペ1400RXの1.4L水平対向4気筒エンジンには、2バレルキャブがふたつ搭載されていた。

ミツビシ ギャランクーペFTO 1600GSRにも2バレルキャブがふたつ搭載されていた。